Cheer Up!では、「2020年、あなたに寄り添ってくれた音楽、元気が出た音楽をシェアして頂けませんか?」という趣旨で特集を組みました。ジャンルを超えたアーティスト/クリエイターがレコメンドしてくれた音楽をみんなで聴いて、2021年、より良い一年を迎えられたら・・・と願っています。
参加下さった皆さんには、任意で「2020年音楽について思うこと/音楽業界について思うこと」や最新情報も教えて頂いています。年内随時更新ですので、ちょくちょくチェックしてみてくださいね!昨年のクリスマス特集もおすすめです!(2020年11月)

【参加メンバー】(五十音順)
イケミズマユミ / 井筒昭雄 / 及川雅仁 / オザワタロウ / 小原 孝 / 菊池澄枝 / 木村孝之
小出雄司 / 高口大輔 / 小林しの / 近藤健太郎 / シマダオサム / 鈴木恵 / 高橋雄太 /種市 弦
田ノ岡三郎 / 戸田博美 / 土橋一夫 / 中山拓哉 / 西村哲也 / KNIT RED RUM / 登山正文
林 祐市 / 平戸祐介 / Hiro Yamanaka / FQTQ / 溝渕ケンイチロウ / 溝根伸吾
三谷昌平 / 山下佳孝 / Reiko Mishima / 渡辺達彦 / 渡来宏明


イケミズマユミ(Three Berry Icecream)

【Cheer Up! Music 2020】

Flipper's Guitarやピチカート・ファイブのジャケットデザインで有名な信藤三雄さんがリーダーのバンド、Scooters(スクーターズ)の“Young Americans”


『スクーターズ NOW !』に収録

この“Young Americans”はデビッド・ボウイの曲を日本語coverしています。
この夏は大好きなこの曲を含め、スクーターズの曲たちを本当にヘビロテで聴いてました。
世の中が大変な春、そしてその中で我が家も娘の大学入学と共にダンナさんの転職もあり、引っ越し、母と同居など生活がガラリと変わったこの夏、引っ越し先の近所にクラフトビールのお店ができて、そこの常連さんでありスクーターズのメンバーであるターバンさんと知り合った事は大きな出来事でした。

スクーターズは東京モータウン・サウンドをキャッチコピーに80年代に活動していたバンドでしたが2012年から活動再開、現在も活動中。
現役の大先輩の体験談、音楽だけでなく絵画や俳句など多方面での才能あふれる作品、特に毎日描いているという絵日記も見せて頂き、どんなにパワーをもらうことができたでしょうか!
ターバンさんのおかげで手描きの暖かさやDIY精神にスイッチが入り、引っ越しの段ボールが積み上がった中でLP予約特典zineも急ピッチで作り続けることができた気がします。改めて、ターバンさんそしてスクーターズに感謝です!

【最新情報】
2020年11月3日・レコードの日にスリーベリーアイスクリームの初LP『The Selection of Three Berry Icecream』!をBlue-Veryレーベルからリリースしました!


The Selection of Three Berry Icecream

2018年にリリースした20周年記念ベストCDに未収録曲や未収録バージョン曲も収録されていますのでよろしければチェックしてみて下さいね!
(先着予約特典CDR・special zineは数に限りのある為お店によって品切れの可能性有です。お早めに!)
https://t.co/LrsIfH4CQ5
http://blue-very.com/?pid=152944985

11/30(月)17:00-18:55(おそらく後半)渋谷のラジオの野宮真貴さんとカジくんのラジオ番組に、スクーターズのターバンさんが出ることになりました!このご時世でスタジオに行けないので、八王子のクラフトビールのお店palisaからリモート出演になったのですが、近所なので私も一緒に出演になりました。ぜひお聴き下さいね!
聴き逃した方は12月6日(日) 22時からの再放送をお聴き下さい。
ちなみにザ・スクーターズは12/28に初の配信ライブがあります!
https://www.vividsound.co.jp/blog/9834/

★渋谷のラジオ渋谷系
毎週(月)17:00-18:55
https://note.com/shiburadi/m/m7b6b50966d65
渋谷のラジオ
https://shiburadi.com/

イケミズマユミ more info
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井筒昭雄(作曲家、Fab Cushion)

【Cheer Up! Music 2020】

激動の2020年、私にとって元気付けられた曲はこちら。


Vulfpeck (THE FEARLESS FLYERS )/ Introducing the Fearless Flyers


Jack Stratton率いるミニマルファンクバンドのゲストを交えたスピンオフ的グループ。Vulfpeck関連は以前から聞いていましたが、2歳になる息子が彼らの虜になり私の何倍も彼らの曲にハマって、リビングではこの一年間延々Vulf Peck一色でした。
何も教えずともエアギターでエキサイトしまくる息子。彼が放つ音楽への初期衝動を間近で感じることで、こちらも元気付けられ音楽本来の楽しさをあらためて実感することができました。

ハートフルでグルーヴィーなリフレイン、Jackのコンセプトに対するこだわりや一貫したサウンドメイキングは本当に素晴らしいの一言。

そして数ある名曲の中から取り上げたこの曲はCory WongとMark Lettieriのパッキパキのリフに、縦横無尽なJoe Dart のベース、そしてなんといってもNate Smith が叩き出す超人的ドラミングが最高すぎます。

この曲では出てきませんがVulfの正規メンバーでもある”超”マルチプレイヤーTheo KatzmanとVulfサウンドに欠かせない鍵盤奏者Woody Goss、Vulf周辺のメンバーは同じ大学のセッション仲間というなんとも素敵な関係性があのホットなフィーリングの原点だと思うと、より彼らの音楽を楽しむことができます。


【最新情報】
2020年は私のソロワーク、Fab Cushionの新曲を2曲発表させて頂きました。

Strange Dreamer


Psychic Boy


apple music
https://music.apple.com/jp/artist/fab-cushion/862969995
Spotify
https://open.spotify.com/artist/3FeD23BQrnNR55kWTkZsap?si=ezEO-zqkSG6Hji03_eeUsg

マクドナルド「変わらない、おいしさ。ダブルチーズバーガー」篇 音楽を作らせて頂きました。


2021年1月期のドラマのサウンドトラックを手がけさせて頂きました。(まさにいま製作中^^)まだ情報解禁していないので追っておしらせします!↓

井筒昭雄 Official Website
http://akioizutsu.com/
Twitter
https://twitter.com/akioizutsu


及川雅仁(ベーシスト/アレンジャー)

【Cheer Up! Music 2020】


Kacey Musgraves『Same Trailer Different Park』

今年はカントリー系のアーティストを多く聴いていた気がします。広大でネイチャー、どこか牧歌的な雰囲気が今年の心境にマッチしていたのかも知れません。
そんな中ケイシー・マスグレイブス、よく聴いてましたね。近年の作品はポップス寄りですが、2013年のこのアルバムはとても心地良く、カントリー感をしっかり感じられて好きです。

今年はライブが中止になったり仲間達と会う機会も減り、皆さんと同様、僕にとっても予想だにしない1年でした。
しかし逆に、今までしなかった事にチャレンジできたり、生活を見直す事ができたり、プラスに持っていける事も少なからずありました。どんな状況であっても、楽しみや充足感を見つけられると良いですね。

【最新情報】
ライブの代わりに、音楽に関してはありがたい機会も頂きました。
藍田理緒さん、the Carawayのレコーディングやリモートライブに参加出来たり、現在もレコーディングを幾つか平行して行っています。リモートの便利さを痛感する1年でもありましたね。

情報はTwitterでお知らせいたしますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします♪
Twitter
https://twitter.com/mashvox
藍田理緒「通り雨」インタビュー コメント参加(2020年)
http://www.cheerup777.com/aida2020-2.html


オザワタロウ(サンゼン)

【Cheer Up! Music 2020】

kagalibi「Early Bird Song Books」





ライブを積極的にやる気持ちになれない時間が続いてる中リリースされたこのアルバムにすごく刺激を受けました。
素晴らしいミュージシャン達とお客さんの前で何も気にせず演奏できる日が早く来るように願ってます。

サンゼンカガリビ
https://open.spotify.com/album/0kshwqAgVKmQHsn7c2gmyD
サンゼン
https://open.spotify.com/artist/0ULBcOX2FaU8lWd2GFBLI4

サンゼン Official Website
http://sui-renn.com/sanzen/
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https://twitter.com/ozawataro


小原孝(ピアニスト)

【Cheer Up! Music 2020】

2011年以来ずっと、音楽で出来る心の復興支援活動「逢えてよかったね友だちプロジェクト」を続けてきましたが、今年は全く活動出来ませんでした。 申し訳なく思っていたら、プロジェクトでピアノを贈った気仙沼「すがとよ酒店」様から「募金を集めたので九州豪雨の被災地のために役立てて下さい」とメッセージが届き、驚きと共に元気と勇気をもらいました。音楽活動が全くできない日々が続き精神的に辛い時期もありましたが、東北の皆さんの心優しいお気持ちが嬉しかったです。
追伸:来年4月にリベンジで気仙沼に伺えるように計画中です。





【2020年 音楽について思うこと】
2020年はCDデビュー30周年記念の年で色々計画をしていましたが、記念のリサイタル・全国ツアー・ニューヨークでの演奏など殆んど全て中止になりました。唯一記念のCDだけが発売されました。僕の音楽活動は丁度CDの時代と一致しています。レコードからCDになった頃にデビュー、残念ながらCDの時代は終わろうとしていますがこの間にソロアルバム50枚・コラボ系を含めると100枚以上のアルバムを発表、とても充実した活動が出来て幸せでした。30歳と遅いデビューだったので今年は還暦、その集大成として発表するはずだった記念アルバムは、新しいスタイルの音楽活動に向けてのスタートの一枚となりました。多くの方に訊いて戴けたら幸いです。


小原孝『弾き語りフォーユー~Takashi Obara 30th Anniversary~』
30周年記念CD・曲目はこちら
http://www2.odn.ne.jp/~cau57200/discos/30th.html

【最新情報】
演奏会が全く無くなってしまい、超アナログ人間の僕がオンライン系の仕事にチャレンジしています。
YouTubeチャンネルもその一つ、でもやってみたら「手元が見れて嬉しい」など予期せぬ反響も多く頂いて驚きました。
演奏活動は少しずつ戻りつつありますが、YouTubeも暫く続けてみることにしました。
ただひたすらピアノを弾いているだけのチャンネルですが毎週新しい動画を配信していますので、是非ご覧ください。
小原孝pianoチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCaH1NEU933-WsdXIsuD0f_Q
他に「はいだしょうこ」さんのチャンネルでも演奏しています。
https://www.youtube.com/channel/UCzswDbWBykQq8CzTaFcM6-g
還暦ユーチューバー目指して頑張ります!

小原孝のピアノサロン
http://www2.odn.ne.jp/~cau57200/
Twitter
https://twitter.com/TakashiObara1
facebook 小原孝(個人)
https://www.facebook.com/takashi.obara.142/
facebook ジル(小原孝音楽事務所)
https://www.facebook.com/jill.80.takashiobara


菊池澄枝(クラリネット奏者)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年6月のこと,広島交響楽団のコンサートをYouTubeで拝聴しました。新型コロナウィルス感染拡大を受けての無観客公演でした。
当時は数多くのオーケストラが同じようにライブ配信していましたね。
自宅にいながらオーケストラを聴くことの喜びと同時に,ガランとした客席が映れば同じ分だけ悲しくも感じました。拍手しても届かないのですから。
熱演のベートーヴェン:交響曲第5番「運命」の直後,指揮者の下野竜也さんが上気する表情で,時折声を震わせながら「‥何一つ解決していないこの状況ですが,でも,次に進んでいきたいと思います。(中略)私たちも音楽をすることが非常に嬉しかったです。しかし,ただ我々が嬉しいだけで集まったのではないと私たちは思っています。音楽を必要な方に,必要な時に,我々はいつでも音楽を届ける準備をしています。その時は是非お声がけください。広島交響楽団に限らず,世界中の音楽家,同じ想いだと思います‥」
この時の演奏,そして下野さんの言葉,今でも思い出すと涙が出ます。何も正しいことが分からず見えないものと戦っているのは今もそんなに変わっていないと思いますが,音楽を生業にしている者として勇気をもらいました。

広島交響楽団YouTube(広響チャンネル)


【2020年 音楽について思うこと】
手を取り助け合う,東日本大震災で学んだことです。私は東北が大好きです,復興コンサートにも力を入れてきました。
でもコロナ禍ではそれが一気に覆され,あたかも耳障りのいい言葉が飛び交い,音楽はどんどん隅に追いやられる‥日本社会の自発的隷従が加速していったように思います。だれが悪いということではなく,これほどにムードの怖さを知ったのは初めてです。
こんな時代だからこそ多角的に見つめ考えて,自分が本当にやりたいことを,小さな活動であっても信頼する仲間と共にチャレンジしていきたいと思います。

【最新情報】
2020年夏から秋にかけてクラリネット演奏と風景写真の映像作品を制作しました。ぜひご覧ください。
菊池澄枝clariNETコンサート
https://www.youtube.com/channel/UCUCFAxD3f5lUlS8oM0t0hag
演奏活動などはブログにて
「うたう葦」
http://sumiecla.exblog.jp


木村孝之(The Laundries/ diogenes club)

【Cheer Up! Music 2020】


Four Pens 四枝筆樂團『Summer Tragedy 夏季悲歌』

https://soundcloud.com/fastcut/sets/four-pens-summer-tragedy



ライブ会場でのミュージシャンとお客様との関わり、ミュージシャン同士の関わり、そんな素敵な関わりをもっと近く、もっと気軽に、もっと親密にと考え、今年から友人3人と立ち上げたDJイベント“neo acoustic pavilion(ネオアコパビリオン)。そのために、あらためてレコードプレーヤーを購入し、アナログ7inchを買いあさった1年。そんな中、台湾の音楽が気になり、その中でも一番たくさん聴いた曲、そして自分の中の定番曲になった曲です。
同じアジア圏として琴線に触れる箇所が似通っているのかも知れませんが、とにかく切なく、いつ聴いてもキュンとする。サウンドも歌もキュンキュンしまくりです。心が乱れている時や落ち着きたい時は特に聴いていました。今年は心を落ち着かせるのには苦労したので、この曲はとてもやさしく寄り添ってくれました。

【2020年 音楽業界について思うこと】
生のライブができない、ライブハウスが閉店など、大きな大きな痛みを伴った2020年。一音楽人として何も助けることができない自分に憤りを感じる1年でした。こんな状況下でインディーバンドが歌を歌い、演奏し、曲を作る意味があるのかとも感じましたが、純粋に音楽が好きな自分がいることを再認識する機会も得ました。
個人的には、ライブハウスに足を運び、生の演奏を見て聴き、人と人のつながりを感じるのが好きですが、様々な理由で行けない方が今までも多くいたのも事実。そういう方には配信はとても便利で嬉しいことでしょう。
2020年は音楽業界全体のビジネスモデルの見直し、演者とお客様の関わり方など、前向きな姿勢で考える良い機会になったとも考えられます。明るい未来のための1年だったと、後になって振り返られるといいですよね。

【最新情報】


『count on me』diogenes club

*blue-very label*から2020年11月15日(日)リリースしたファースト7inchシングルcount on me好評発売中!
http://blue-very.com/?pid=155009776



Twitter
https://twitter.com/diogenesclub8


小出雄司(HUSH)

【Cheer Up! Music 2020】

やはり家(ハウス)にいることが増えたからか、ハウスミュージックにハマッてしまいました。
4つ打ちもエイトビートと同じように奥が深いなぁと感じます。

The Blow Monkeys - Wait


【2020年 音楽について思うこと】
あんまり偉そうには言えませんが、本当に曲の素晴らしさだけで世に広まっていく楽曲って、年に数曲くらいしかないんじゃないかって思ってたりします。僕はそんな曲を聞き逃したくないし、自分も作っていきたいです。

【最新情報】
名古屋のHUSHといえば、ポップス職人気取りバンドとして名を馳せてるので、その名に恥じることなくひたすらレコーディングをしています。
今年2020年の年始には5人体制になって初の楽曲「Every Moment」を配信しました。
The Stone Rosesや60年代サイケデリックバンドを意識したUK色の強い楽曲になってます。



あと、この記事が公開される頃には新曲がアップされてるはず!

HUSH Official Web
http://hushjp.jimdo.com/
Twitter
https://twitter.com/HUSH_JP
HUSH『Pretend As Youth -A Young Person's Guide To HUSH-』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/hush2019-1.html


高口大輔(the Sweet Onions/philia records)

【Cheer Up! Music 2020】


矢野顕子/BAKABON (1991年 アルバム「LOVE LIFE」)
https://music.apple.com/jp/album/bakabon/671522034?i=67152221

高校生になりたての頃、バブル時代で売上絶頂期の松任谷由実さんのファンでした。
その流れで矢野顕子さんという存在を音楽雑誌などで知ってためしに新作を聴いてみようと思い再生すると、一曲目のBAKABONが流れてきて、独特なメロディと歌詞、ジャケット写真に恐怖を覚えてすぐ聴くのをやめてしまった思い出があります。

ただ、この曲だけは強烈に頭の中に残っていて、事あるごとに「バカボンのママ バカボンのパパ」が頭の中で鳴っていました。
そして今年、ずっと怖がっていた矢野さんの音楽にちゃんと触れてみよう、まずはBAKABONから、と思い聴いてみると、ドはまりしてしまいました。
なんてかっこいいんでしょう。リズムセクションのかっこよさ、曲のオリジナリティ、全てが最高でした。

なぜあの時BAKABONを拒否してしまったのだろうと考えると、予測できない芸術に対する恐怖感が強かったのだと思います。
理屈で考えて予測できて、それを安心して楽しむのが芸術だと信じていた自分には受け入れられなかった。
前衛的な芸術を頭で考えずに体で感じる楽しみってあると思うんですが、それを知っている今だったら、素直に楽しめます。

それにしてもこの曲をアルバムのオープニングに持ってくるって、攻めててかっこいいなー!と思います。
この曲のリリースから30年近く経ってしまいましたが、好きになれてよかったと思います。

【最新情報】
2020年リリースのこれまでの参加作品です。
IVOY PAST / 小林しの split ep series vol.3 [*blue-very label*]
★the Sweet Onions /静かな雨音・深呼吸しよう
★the Sweet Onions /眩しい世界・Orange(2020 Mix)・Orange(PSB Remixed in 2020)
★藍田理緒 /通り雨

年末から来年にかけてもリリース予定があります。
philia recordsの公式サイトおよびTwitterをチェックしてくださいね!

philia records
http://philiarecords.com/
Twitter
https://twitter.com/PhiliaRecords


小林しの(シンガーソングライター)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年のCheer Up musicは三浦春馬さんの「Night Diver」です。
自分が日常的に聴いているジャンルの音楽とは異なるので書くのを迷ったのですが、聴いていると励まされるのでやっぱりこれにしようと思います。
三浦さんは今年7月に急逝され、それはとても衝撃的で悲しい出来事でした。
それまで私は三浦さんの作品の一部しか拝見したことがなく、素敵な俳優さんだなとしか思っていなかったのですが、あの日を境にどうしてなのだろうという思いが頭から離れず、映画やドラマ、書籍や楽曲、インタビューやSNSなどに触れてみました。
そこには私が今まで知る事のなかった多才で努力家で優しい俳優さんがいました。
色々な悲しいことがありますが、彼のように毎日を丁寧に周りの方々に感謝し、優しく生きていきたいと思うようになりました。
「Night Diver」を聴くと最後まで全力で頑張っていたんだなと思えて、自分も頑張ろうと思えます。
MVも素晴らしいので是非観てみてください。



【2020年 音楽について思うこと】
2020年はとても苦しい1年になってしまいました。
たくさんのライブハウスが苦境に立たされ、閉店となっているのに何も出来ないでいることも心苦しく、悲しかったです。
音楽活動は自分にとっての希望でたくさんの方々と出会えた大切な場所でした。
今後いろんなことが少しずつ良くなって、皆さんそれぞれが日常を取り戻せることを願っています。

【最新情報】
発売中
「Split EP Series VOL.3」bluevery labelよりカセットテープ発売中
・「Looking for a key」
philia recordsより14曲入りアルバム、CD発売中&各サイトにて配信中
・「Havfrnen nat」2曲入り 各サイトにて配信中

最新情報
・「Cold And Warm Winter」3曲入りEP 2020/12/23、各サイトにて配信開始
・自主制作2枚組CDR&ブックレット「Harmony hatch memoire」ディスクブルーベリーにて2020/12/25より販売開始
・ゲストボーカル参加
「a quiet yumenoma」ユメノマ(「ロマンティーク」歌唱、2020/12/16各サイトにて配信開始)



小林しの Official Web
http://kobayashi-shino.com/
小林しのブログ「小さな夜のつづき」
http://kobayashi-shino.com/blog
Twitter
https://twitter.com/shinopotitan
SoundCloud
https://soundcloud.com/shino-kobayashi


近藤健太郎(the Sweet Onions/The Bookmarcs/philia records)

【Cheer Up! Music 2020】


Unclouded / Eriko Uegaki
Release 2020.06.09

家で過ごすことが増えた2020年、より沢山の音楽を聴きました。そんな中、繰り返し聴いたアルバムです。静謐なピアノは心を落ち着かせ、時にエモーショナルなプレイや残響は、塞ぎがちな気持ちを鼓舞してくれました。昼夜を問わず寄り添ってくれた音楽です。



【2020年 音楽について思うこと】
まだまだ予断を許さない状況ですが、音楽はやはり自分を救ってくれる存在だなと感じました。2021年も新たな曲との出会いを楽しみにしてますし、自分も可能な限り作り続けていければなと思います。

【最新情報】
The Bookmarcs初のクリスマスソング「Candy」12/9配信リリース。年末のちょっぴりふわふわした気持ちを描いた曲です。



The Bookmarcs Official Website
https://www.thebookmarcs.net/
philia records
http://philiarecords.com/
Twitter
https://twitter.com/PhiliaRecords
Cheer Up! The Bookmarcs『BOOKMARC MUSIC』インタビュー(2019年)
http://www.cheerup777.com/bookmarcs2019.html


シマダオサム(the Caraway/Swinging Popsicle)

【Cheer Up! Music 2020】


『count on me』diogenes club

在宅の機会が増えたせいか、今年はネットでたくさんCDやレコードを買いました。
ほとんどは過去に買いそびれたタイトルでしたが、今年リリースした中では、レーベルメイトのネオアコユニット、diogenes clubのシングルEPがすごく良かったです。
ランドリーズVoの木村さんと、Alvysingerというソロユニットで活動する小野さんのユニットの初シングル。
ボクも近年お二人と知り合う機会があり、仲良くさせていただいております。
同世代の音楽仲間が頑張っているのを見ると自分も勇気づけられましたし、ボクも頑張ろうという気持ちになりました。
コロナ禍を乗り越えてまた会おうという、前向きな歌詞にもグッときました。

【2020年 音楽業界について思うこと】
今年は特にライブの環境が激変した年でした。経営的な煽りを受けたライブハウスが次々と閉店していったことは、出演者としては身を削るような痛みや悲しみを伴うものでした。携わってる方々にとってはそれ以上の思いだと思います。
ライブハウスという発信地の在り方を見直すきっかけとなり、新しい見せ方、発信の仕方を模索している、いわば過渡期なんだなぁ、、、と感じています。
ライブの有料生配信も最近は一般的になりつつあるし、音楽との付き合い方も変わりつつあるなと、実感しています。それはメリット、デメリットあって、かつてのライブハウスの密閉感や閉塞性、またそこに行く移動というのは人によってはメリットとは言えなかったような気もします。
また逆にそこに行かなければ感じることの出来ない音圧や臨場感は自宅では決して味わえないのも事実です。
在宅でPCに向かっての楽しみ方、ライブハウスへ行っての楽しみ方、、、。"観る"環境をチョイス出来るというメリットが確実に選択肢として増えたのは、ボクは決してマイナスではないと思っています。
色々な環境、状況、事情の方々、みんなが楽しめるライブハウスになっていったらいいなぁ、、、と思いますね。

【最新情報】
ボクのソロワークのThe Carawayですが、12月にオンラインショップ限定でクリスマスシングルEPをリリースしました。チェック、よろしくお願いします!



the Caraway's Holiday
https://shimatch.base.shop/

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鈴木恵(鈴木恵TRIO/SORRY,WE'RE GENIUS/EXTENSION58)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年の洋楽部門リリース作品でベスト!と言われれば、この1枚です。

Ben Watt『Storm Damage』


今年もいろんな作品がリリースされているわけなのですが、今年頭にリリースされたこの作品、最後まで追い抜かれることもなく鈴木的洋楽部門堂々の1等賞となりました。

数多くのアーチストの中で多分僕が一生気になる存在「ben watt」と「bobby gillespie(Primal Scream)」。ネオアコ界で僕と知り合っちゃったこのお二人、途中、ハウス行ったり、エレクトロニカ行ったり、僕自身もパワーポップ行ったり、ソフトロックに夢中になったり。どんなに音楽的な溝が深まってもこのお二人だけは常にリアルを感じている存在です。いわば僕にとって「勝手に同朋、勝手に好敵手」なのです。併せて「カッコいい歳の重ね方」を習っている存在とも言えます。

なので、どんなに僕と音楽性がかけ離れていた時期でもレコードは買い続けています。新譜出ては「あーこっち行っちゃったんだ。」とか軽く驚きつつ(内心、めっちゃ衝撃を受けながら。。。)「sonic flower」聴き直してみたり、ブレークビーツ仕立ての12インチを聴いて「north marine」を引っ張り出してみたり。こんなくだらんこと繰り返しては、変わらない自分に落胆してみたり。で、もう30年くらいそんなことやってます、笑。

昨年末に「ben watt」の新作が出るという情報。期待半分、期待しすぎてがっかりしないように守り半分で、先行のYouTubeを視聴しました。これがまた素晴らしかった。僕の不安を吹き飛ばすがごとく、完全なるSSWに進化していたベンがピアノトリオで歌っているのです。本当、久々に興奮しましたね。これ、ファーストの感じに戻ったって思わなくて、完全に進化。以来、昨年末から始まった「ben watt」熱は未だ冷めぬまま今に至ります。

リリースして直後から始まったコロナ禍。4月に予定されていた「ben watt」の来日も他聞にもれず中止になってしまいました。後からこの作品をじっくり聴き返すと、皮肉なことにまるでコロナ時代を予見するがごとく内省的な作品となっているような気がするのは僕だけでしょうか?

事態の早期終息を「Cheer Up!」読者の皆さまと心を同じくして願っております。

【最新情報】
今年は、ライブが出来ないこともありましたが、人生初のラジオジングルの制作を担当させてもらったり音楽の歩みを止めずに今日まで来ました。

中でも特筆すべき活動。長野県松本市のFMラジオ番組・FMまつもと「Hickory Sound Excursion」内でバンド「SORRY,WE'RE GENIUS」を結成しました。メンバーは僕と札幌で活動している斎藤知康(mini kyute)さんと松本のラジオDJ・久納ヒサシさんの3人。
作詞/作曲は鈴木恵、アレンジは斎藤さんの共作。歌は、鈴木と斎藤さんのデュエット。
そもそもがリモートな関係の僕らですから、Skypeで「あーだ、こーだ、ここはあの曲のあの感じで。」色々言い合いながら、だけど、押したり引いたりもちゃんとあって、真摯に楽しみながら作品を作りました。

「新潟・札幌・松本」北の大三角形、が織りなすピュアなポップミュージック。東京を経由しない地方発世界のポップスが完成しました。こう書いちゃうとやたら自信満々と思われがちですが、ただ一つ、これからは地方が面白い、とかそんな自惚れた考えはこれっぽっちもありません。しいて言えば、田舎に住んでてもこんなやり方もあるよー、こんな感じです。

「bye bye さよなら 冬の街」ってタイトルのウインターソング。北国の僕らが、北国目線で、冬のこと、雪のこと、お別れのことを歌っています。
2020年12月24日(木)にいよいよ番組で世界初オンエアーとなります。どうぞお聴きになって下さい。
そして、僕らがこの松本のラジオ番組から世界へ向けて書き下ろしのポップミュージックを発信する、このことを、この試みを、どうか記憶にとどめておいて下さい。

*

2020年12月24日(木)19:30-20:00
FMまつもと(長野県松本市 79.1Mhz)
「Hickory Sound Excursion」
ブラウザ/アプリプレイヤーより国内どこからでも聴取可能です。
https://fmplapla.com/fmmatsumoto/
「Hickory Sound Excursion」12月24日番組放送
Sound Excursion Christmas Mix 2020
https://note.com/hickory_jp/n/n1b3cd500a423
「Hickory Sound Excursion」公式site
https://se.hickory.jp/

鈴木恵TRIO more info
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高橋雄太(AMIDO)

【Cheer Up! Music 2020】

今年、一番辛かったときに、支えてくれた曲です。

KIRINJI/恋の気配 LIVE ver


新生キリンジのことは知っていたものの、好きなアーティストの変化・変貌ぶりにガッカリしたことがあるので、初期キリンジのイメージを崩したくないなと思い、今まで聞かずに避け続けていました。

外出自粛で、日本全体が不安に包まれ、毎日心が晴れず、少し気持ちが落ちていた時期、Youtubeサーフィンをして発見しました。

コトリンゴさんの優しく美しい声と、堀込高樹さんのアレンジがマッチし、独特の趣が感じられ深みの雰囲気が生まれ、毎回聞くたびに涙し、心を潤して、聞いておりました。(同じ曲の、CDバージョンがありますが、質感・アレンジが全く異なっています)
歌っているコトリンゴさんは、残念ながらすでに脱退しておりますが、まさに現代版の大貫妙子/都会と言っても過言ではない名曲だと個人的に思っています。

現体制でのラストライブを観に行くのを楽しみにしていたのですが、秋頃予定していたライブは延期中止となり、12月のオンライン開催も見逃してしまいましたが、いつかこの曲をライブでの再演と音源化を熱望します。

【最新情報】
私、AMIDOというユニットをやっておりまして、2020.12.18に7インチレコードと同時にデジタルリリースいたしました。コロナ禍での進行だったのですが、なんとか、2020年に発表することができてほっとしております。


AMIDO『Tree.ep』

[Music Video]
AMIDO / Tree with She Talks Silence


詳細は新譜情報 AMIDO『Tree.ep』をご覧ください。
https://ameblo.jp/cheerup2009/entry-12645577442.html

[AMIDO more info]
・bandcamp
https://amido.bandcamp.com/releases
・spotify
https://open.spotify.com/artist/16DUmEecOoOpSvzRRurA1U
・instagram
https://www.instagram.com/amido_music/

【2020年 音楽業界について思うこと】
個人的には、今後の音楽活動のあり方や楽しみ方について、見直すとてもいいきっかけになった一年でした。
いまだに、クラブやライブハウスが営業を自粛し、人と人とが自然と触れ合って、音楽を楽しんでいた日常が大きく変わりました。
私も含め、周りの演者さんも大々的に活動ができずにおりますが、しばらくはこんな状態が続くことも覚悟しつつ、来年以降トライしたいことがあります。
生ライブのグルーブは、オンラインで完全に代替えするのは難しいと思っていますが、オンラインならでは、楽しみ方と模索してみたいと思っています。
例えば、同じライブ映像でも音楽DVDのような視点ではなく、演者目線でのアングルで見せるプライベート感を伝えるように、アーティストのリラックスした日常を見せるなど音楽体験価値を向上させるようなことができれば、もっとコンテンツとして楽しめる余地があると考えています。

ちょっと真面目な感じなりましたが、もっともっと工夫して、現場でもトライしてみたいと思います。
あと来年は、AMIDO 1stアルバムリリースを念頭に置いて、動いていきたいと思います。


種市弦(シンガーソングライター)

【Cheer Up! Music 2020】

「雨が降るまえに」by SPANOVA



ご無沙汰しております、種市 弦です。
テレビで音楽番組のパーソナリティをやらせてもらっていた2019年とは打って変わり、2020年はすべてをオフにして引きこもり、自分の音楽観に深く向き合っておりました。

そもそも「なぜ僕は音楽を聴くと氣分が良くなるのか?」「好きになった楽曲には、それぞれどんな理由があるのか?」
10000曲以上のPCライブラリーの中から、合計684曲をピックアップして「好きになった理由」を具体的に書き出し分析しておりました。
お前はどんだけ暇なんだと思われるかもしれませんがw、僕にはなかなか自分を知る大事な作業だったわけで、とても前向きで意味ある一年でありました。

ということで、今の僕にぴったりなCheer Up!さんのこの企画。
今回は、そんなお氣に入りチューンの中から2020年にリリースされた楽曲だけを厳選し、最もしびれたSPANOVA の「雨が降るまえに」を選ばせていただきました。

SPANOVAといえば、我が国ニッポンにて、ご兄弟で活動されてる二人組ユニット。
デビューはたしか僕と同じくらいの90年代半ばだったと思いますが、何故だか2010年頃に急に名前を思い出して聴くようになったんですね。その内容といったら、本当に素晴らしくて、いつも彼らの音楽から感じる人間の奥深さに感激しています。(全く面識はありませんが)

「雨が降るまえに」
SPANOVA 特有の「一筋縄ではいかないがちゃんと感動するコード進行」と「普通の4小節進行ではないメロディ回しなのに、なんだか安心する牧歌的旋律」。
サビに突入すると疾走感とともに、キラキラした日本語ポップスとして希望を照らしてくれ「単なるセンス良いだけの音楽にとどまらない」事も SPANOVA の魅力です。さらに極め付けのエンディングが僕は最高に大好きで、なんともシックでアンニュイな世界観がjazz生まれの僕の欲望を優に満たしてくれます。
ま、いろいろ書きましたが、聴いていただいた方が早いですね。

これほどまでにカッコよくて上質な大人の日本語ポップスは僕のお手本。
SPANOVAというこれからの「風の時代」にふさわしい芸術家の最新作を皆様も堪能してみてはいかがでしょう。

種市弦の「注文の多い音楽会TV」第十話:天空ハイウェイ


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田ノ岡三郎(アコーディオニスト)

【Cheer Up! Music 2020】

全ての公演や収録が中止になった2020年春は、純粋にリスナーとして、音楽を聴きまくっていました。オンラインライブやリモート収録案件など、徐々に実演参加が再開した頃からは、聴いていて自然にアドレナリンが出てくる音楽を見つけてヘビロテしてました。

特にこのアルバム
Giant Steps/ウディ・ハーマンの「フリーダム・ジャズ・ダンス」



年間を通じて出演や録音で関わらせていただいた朝ドラ『エール』とのご縁もあり、古関裕而さんの楽曲と向き合えたことも2020年の大きな喜びでした。


(エール・サウンドトラック vol.2とvol.3に演奏参加させていただきました)

【2020年 音楽について思うこと】
自身のライフワークでもある、お客様と至近距離での独奏コンサートこそできませんでしたが、オンラインも含めて参加させていただいたたくさんの案件で、各主催者の方の機微やアイデアにも触れつつ活動させていただけて、学んだことは計り知れず、実り多き2020年でした。
2021年も、ひとつひとつのステージ、そして録音.....魂を込めていきたいと思います。
よろしくお願いします!!!

【最新情報】



「snowdrop/田ノ岡三郎」
会いたい人に会えないこの冬だからこそ、聴いて欲しいアルバムです。
配信開始しました!
https://linkco.re/0vPyQGTq

◆2021年春・最新のソロアルバムを発表します!

◆コマラジ(エフエムこまえ)
Music Power〜田ノ岡三郎の旅するアコーディオン〜
2021年から放送週が変わります(増えます!)
<第1,3,5水曜日22:00〜22:55担当>
日本で2番目に小さい市・狛江市のスタジオから、生演奏やゲストセッションも交えて、楽しくお送りします。ぜひ聴いてください!
https://note.com/saburoradio

田ノ岡三郎 Official Website
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土橋一夫(FLY HIGH RECORDS主宰/構成作家)

【Cheer Up! Music 2020】


『MISSLIM』荒井由実

今年は過去に経験したことのないような非常事態の下で過ごす日々が長く続き、ある意味自分が何をどうしたいのか?自分がこれからやるべきことは何で、進むべき道はどこなのか?といったことを自問自答する毎日の連続でした。それは今もなお続いています。

しかしそんな中で気づいたのは、やはり音楽とラジオが好きだということでした。こういう機会がなければ絶対に普段は考えが及ばないようなことに思いを馳せ、そのために時間を使いました。それが良かったのかどうかは分かりません。しかし好きなことが改めてハッキリ見えたという点では、すごくポジティヴに捉えればそれも良かったのではないか?と思います。

私はこれまでに、音楽に救われた経験を何度も持っています。しかしその経験を踏まえて鑑みても、今年の状況はかなりひどく、そこからはとてつもない悲しみが溢れ出てきます。
そんな中、今年の春先によく聴いたのはユーミンの2ndアルバム『MISSLIM』でした。
このアルバムを初めてきちんと聴いたのは、高校に入学した1982年のことでした。当時リリースされたばかりのアルバム『PEARL PIERCE』が素晴らしく、そこから遡って聴いていたその過程で辿り着いたのが荒井由実時代のこのアルバムでした。強烈なノン・ビブラートの歌声、そして曲が良いことはもちろんですが、今の時代の音楽に比べると圧倒的にメロディが強く立っていて、しかも演奏技術が高く(もちろん、キャラメル・ママの演奏ですから)、アレンジひとつをとっても、そのアイディアの豊富さに改めて驚かされます。このアルバムが作られたときのアルファのスタジオAの雰囲気(もちろん想像ですが)、そして空気感までもがここに真空パックされているような気がして、それに触れるたびにまた新たな感情が湧いてくる、そんな経験を今年もしました。

そして聴き進めるうちに、自分の感覚はこれを初めて聴いた高校生の頃へとトリップしていきます。この「感覚」を味わえるうちは音楽の仕事をしていても大丈夫、と思いながら、その世界観と今の自分とを同化させていく…そんな作業が楽しくて仕方ありませんでした。

その後、ある方からのお誘いで、私はTOKYO FMの開局50周年記念番組「アイ・ラブ・ユー〜僕はきみのラジオ〜」や「Legends of J-POP〜佐野史郎が語る僕らの音楽」などに構成作家として、制作チームに加わることになりました。本当に予想だにしなかった偶然の流れでの参加でしたが、この番組制作を通じて『MISSLIM』で演奏されている松任谷正隆さん、鈴木茂さん、林立夫さんにも改めてお会いすることが出来ました。そう考えると、春先に『MISSLIM』を改めて聴きまくったのも何かのご縁だったんだ、と今は思っています。

今年はFLY HIGH RECORDSとしての活動はほとんど表立っては出来ませんでした。CDは1枚もリリースしていませんし、プロモーション活動もリモート・オンリーで、こんなことは過去に一度もありませんでした。しかし配信リリースで藍田理緒さんのモノラル・ミックスを作ったり、そのために色々な音の実験をしたり、といった普段は出来ないことをやれたのも、今となっては自分にとっての財産だと思うようにしています。
そんな間にも、世界はゆっくりと動いていきます。早く今の状況が好転し、また普通に音楽を制作し、リリースし、ライヴを行える、そんな日が1日も早く戻ってくることを望んでいます。

【最新情報】
現在はラジオ番組の制作・構成作家などを中心に活動中。
・K-mix「ようこそ夢街名曲堂へ!」(出演/構成/選曲)
・TOKYO FM「True Stories」(構成/選曲)
・湘南マジックウェイブ「Sunday Magic Square」(音楽コーナー出演/選曲)など。
FLY HIGH RECORDSからの最新リリース作(配信限定)は
・アルバム『森のスピカ(MONO Mix)』藍田理緒
・「通り雨」藍田理緒
・「通り雨(MONO Mix)/Goodbye, Little Girl(MONO Mix)」藍田理緒
など。これらのMONO Mixを手がけました。

FLY HIGH RECORDS’s Official Site
https://flyhighrecords.hatenablog.com/
Facebook
https://www.facebook.com/kazuo.dobashi.1


戸田博美(仙台フィルハーモニー管弦楽団トランペット奏者)

【Cheer Up! Music 2020 + 音楽について思うこと】

皆様2020年も早いものであと僅かになりましたがいかがお過ごしでしょうか?
仙台フィルハーモニー管弦楽団トランペット奏者戸田博美です。

今年は何といっても予期することもできない新型コロナウイルスにより世界中の人々の生活日常を一変させられました。私自身も4ヶ月以上も演奏現場から離れたのは勿論プレイヤー生活で初めてでした。
そんな中ですが、今年2020年9月1日にて仙台フィル入団30年となりました。これを期に今年自分自身のコンサートLIVE等これまで以上に充実させていこう!としていた時にコロナ禍で次々とコンサート延期中止となりました。

7月にようやく同じ東北のオーケストラ山形交響楽団との合同演奏会で仙台フィルとしての業務再開となりました。自粛期間中勿論練習は欠かしてなかったですが、それまで狭い場所でしか練習してなかったので久しぶりのホールの現場に来た時に普段自分がいつもしているリハーサル前のウォーミングアップですらガチガチに緊張するほどで、改めてプレイヤーは現場での「勝負勘」の大きさ大切さを実感しました。

実はこの合同演奏会の前に同じ山形で活動しているアマチュアのサックスアンサンブルの皆様と一緒に練習しまして、この時が数ヶ月ぶりに「人間」と演奏した時でした。「合わせ方」等、本当忘れてしまったんじゃないか?と思うほどでした。
このサックスアンサンブルメンバーを通じて交流させていただけたのが作編曲家バンドネオン奏者等幅広い活動されている「啼鵬」さん。10年前のNHK連続テレビ小説「てっぱん」の音楽を担当されました。
この「てっぱん」はヒロインがトランペットを吹くのもありドラマ中で流れる「あかりちゃん」のテーマをこの時に演奏させていただけました。
「Akari.Breeze.and.Sky」
この曲は実際ドラマの中でもトランペットで演奏されいて、これが久しぶりにアンサンブル出来た曲でした。8月2日がこの本番でしたが、その後数回このアンサンブルと啼鵬さんと共に演奏させていただけました事に感謝してます。
啼鵬さんは必ず私のLIVEでゲストに招きたいと思ってます。本当に素敵な音楽を創る方です。

そして仙台フィル自体での再開初の演奏が7月の第338回定期演奏会でした。
本来「ローマの松」等編成の大きいプログラムでしたが、曲目変更でドボルジャーク交響曲第9番「新世界」
奇しくもこの曲は東日本大震災の年にも演奏業務再開の時に演奏しました。あの時は金沢市にてオーケストラアンサンブル金沢との合同でした。当時まだ大震災から1ヶ月位の頃でまだ復旧も進んでいない中、宮城県を離れる事に複雑な思いだったのは忘れられないです。間もなく大震災から10年となります。

どちらも再びオーケストラで演奏できる事大きさに深く感謝するばかりでした。
今年仙台フィルの定期演奏会も数回中止になり、またプログラム変更も余儀なくされましたが、11月の第341回定期演奏会も曲目指揮者変更でシベリウス交響曲第1番に。実はこれが仙台フィル入団初仕事の曲で指揮者が入団以来約16年ご一緒させていただいていた梅田俊明さんになったのも何か大きな縁を感じました。嬉しい事にこの時のアンコールが同じ初仕事の曲「フィンランディア」でした。
入団直後ガチガチに緊張していた初仕事の時。そしてその年1990年に生まれた同僚首席トランペット奏者 浦田誠真と一緒に演奏できるのが何か不思議ですが一緒にセクションを創れる喜びも大きく感じる時間でした。

そして今年最も多く演奏したのが、
・ジョンウィリアムズ「スターウォーズ」メインタイトル
・チャイコフスキー「くるみ割り人形」花のワルツ
・アンコールの「ラデツキー行進曲」
だと思います。

文化庁「子供のための文化芸術体験機会の創出事業」公演で小学校中学校を訪問しての演奏ですが今年コロナ禍により開催出来るか不安でしたが関係者皆様の大きなご尽力により10月から栃木県や福島県宮城県近辺、そして昨日(12月2日)青森県平川市にて等各地で演奏させていただきました。
本来単一のプログラムでしたが「密」避ける為に学校によって学年に分け30分位に短縮して2回公演などになり特にこの3曲は僅か2ヶ月の間に約20数回は演奏し間違いなく今年最も演奏した曲となりそうです。
年内まだ数校訪問させていただく予定です。
この文化庁公演で前出の「啼鵬」さんのアレンジでサクソフォーン独奏曲もありソリストが上野耕平さん。本当素晴らしいです。このプログラムは収録もしましたのでYouTubeにても視聴できます。大人でも楽しめるかと思います。



先日最終回を迎えた朝の連続テレビ小説「エール」。
古関裕而さんがモデルなのと、放送前に仙台フィルメンバー中心に「エール楽団」で演奏させていただけたのもあり改めて古関裕而さんの魅力を大きく感じました。
同時にドラマ制作現場の皆様方のご苦労そして「エール」創ってくださり本当ありがとうございます!と言いたいです。現在絶賛エールロス中です。 今年1年まだまだ話したい事が沢山ありますが、演奏家生活30年を迎えこれから先も今まで以上に一つ一つのステージに感謝の気持ちを忘れず精一杯ベスト尽くしていくしかありません。

そして未だ収束が見えないコロナ禍。本当世界中のありとあらゆる繋がりを壊してしまいました。
しかし現実立ち上がり前に進むしかありません。
再び以前のように皆で手を取り合い生きていける日常を取り戻せるよう願うばかりです。
皆様。お互い健康に気をつけて必ずこの難局切り抜けましょう。

最後まで本当にありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて。
2020年12月3日
戸田博美

追伸
12月28日(月)19時30分よりライブドーム「スターダスト」にて年内最後のLIVEを開催します。
Jazz界で活躍中の若手トランペッター菊田邦裕さんと「クラシックV.Sジャズ」のような。
また年明けて2月21日(日)の夜に同じく「スターダスト」にて私自身のコンサートも開催予定です。

仙台フィルハーモニー管弦楽団
https://www.sendaiphil.jp/
戸田博美インタビュー(2018年)
http://www.cheerup777.com/toda2018.html



中山拓哉 (Gecko&Tokage parade)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年寄り添ってくれた音楽

川崎鷹也「拝啓、ひまわり」



2020年も終わりに近づき負の遺産だけは2021年に持ち越したくない気持ちでいっぱいです。

当たり前だったことがそうじゃなくなり、思いもしなかったことが日常になった今年。
時に、孤独や恐怖、人生について考えさせられました。
ただこのもどかしい日常の中にも、沢山の方の支えがあって前へ前へと進むことが出来ております。感謝申し上げます。

この川崎鷹也さんの 拝啓、ひまわり という曲ですが鷹也さんのお母様へ向けてかいた曲の様で、歌詞の途中に「あなたがいたからここまで来れたよ あなたがいたから頑張れたの あなたがいたから歌を歌えるの〜」と綴られているのですが、今の自分と重なる部分がとてもあり(僕は歌は歌ってないですが笑)とても素直で綺麗な曲で選曲させて頂きました。
父の背中を見て、母から温もりをもらって育ってきました。僕がベーシストを目指してからも否定的なことは一切なく「がんばれ」と応援してくれています。
親元を離れてより沢山の愛情に気付いたこともありますし、帰った時は二人をいい意味で驚かせられるような報告ができる様、日々努力します。
と、そんな風に思った2020年であり、心に寄り添ってくれた音楽のご紹介でございました。

まだまだ落ち着かない世の中でますます寒くなってまいりましたが、皆様お身体ご自愛ください。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

【最新情報】
中山拓哉所属バンドGecko&Tokage Parade 2021年1月20日(水)にPlaywrightより4th フルアルバム"Borderline"を全国リリースいたします!
様々な"境界線"を突破していく最高傑作です。


『Borderline』Gecko&Tokage Parade

アルバム詳細(ディスクユニオン)
https://diskunion.net/jp/ct/detail/1008222708

中山拓哉 Twitter
https://mobile.twitter.com/ikatakoya
Gecko&Tokage Parade Official Website
https://w-gecko.jp/tokageparade


西村哲也(グランドファーザーズ/O.L.H/BAND EXPO etc.)

【Cheer Up! Music 2020】


ブラックサバス『サボタージュ』

ちゃんと聴いたことなかったサバスの初期のアルバムを聴いて感銘を受けました。
単なるへヴィなロックの域を大きく超えたサウンドメイキング。改めて偉大なバンドであったと再発見しました。

【2020年の近況】
2020年の活動はほぼありませんでした。野外での活動は諦めて、自宅にて音楽の勉強、楽器の練習などをしてコロナ収束を待とうという気持ちですごしておりました。

西村哲也HP
https://tetsuyanishimura.jimdo.com/
Twitter
https://twitter.com/HeronMusic
YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCjhVb6CmlOt4Q6p3t2WgCfQ


KNIT RED RUM (シンガーソングライター)

【Cheer UP! Music 2020 + 2020年 音楽について思うこと】


安藤裕子『Barometz』

今年リリースされた安藤裕子さんの通算10枚目のアルバム『Barometz』に収められているリード曲“曇りの空に君が消えた”。
一聴した瞬間から、「安藤裕子さんの新しいスタンダート・ナンバーになるのでは」と思ったほど気に入って、今年リリースされた作品では間違いなく一番聴いた楽曲だと思います。
誰がアレンジしているのだろう、とクレジットを調べると作曲家・アレンジャーのトオミヨウさんでした(この曲に関しては作曲もトオミさん)。
思い返せば最近、「いい曲だなぁ」と自分の何かが反応する楽曲にトオミさんが携わっていることが多い気がします(土岐麻子さん、秦基博さんなど)。

安藤裕子さんのこの楽曲、今回の二つ目のテーマである“2020年 音楽について思うこと”にも繋がるのですが、安藤裕子さんが夏に行った配信ライブがとても素晴らしかった。
スタジオにあるアンプやスピーカーといった馴染みのある風景に、ポツンと中央に置かれたアンティーク・ソファーで歌う安藤裕子さん。それは完全に安藤裕子さんの世界観であり、家で見ていることを忘れるほど素晴らしいライブでした。

コロナの影響でアーティストや、芸術に携わる全ての方々が大変な状況となり“出来ることをやろう”という発想で始まった配信ライブ(今年は有料のものからインスタなど無料のものまで様々な配信ライブを観ました)。
新しいライブ表現の可能性を感じられる年でもありました。

【最新情報】
2020年8月にThe Bookmarcsの洞澤徹さんをアレンジャーに迎え配信シングル『Keep On Cruising』をリリースしました。サブスクで聴けますので是非聴いてみて下さい。
『Keep On Cruising』



今年の下半期からはアルバム制作に向け、曲作りに時間を割いています。
来年のどのタイミングで発表出来るかはまだ分かりませんが、楽しみにしていただければと思います。
配信ライブも是非やりたいですね♪

philia records official site
http://philiarecords.com/
Twitter
https://twitter.com/knitredrum


登山正文(私の思い出 隊長)

【Cheer Up! Music 2020】

「いつか笑える日」仲井戸麗市

もともと好きな曲なんですけども、さらに好きになりました。

緊急事態宣言が出た春頃、バンド活動もできず、ずっと家にいました。
これからどうなるのか、どうすればいいのかと考えていたときに、この曲をふと聞き直してみて、それから何度もリピートして聞いて、勇気をもらいました。
古井戸のバージョンも好きですが、今年、よく聞いたのはチャボさんのバージョンです。

むかし、古井戸の加奈崎さんと一緒に飲んだことがあるのですが、そのときのことも思い出しますね。最高に楽しい夜でした。

あいかわらずミュージシャン、バンドマン、そして客にとって難しい日々が続きますが、それでも、今いる日々を大切にしたいと思います。
いつか笑える日まで。

【2020年 音楽業界について思うこと】
今年は本格的にDTMをはじめ、デモ音源集をネットにアップしたり、リモートで家にいながら他の人と音源を作ったり、配信機材を購入し配信ソフトの使い方を勉強し、自力で配信したりしました。
去年までの俺ならば、絶対にやらなかったことばかりです。
そして、いざやってみるとDTMも配信も奥が深く(というか沼)、とても楽しいということもわかりました。
いい勉強になりました。

このコロナ禍で、ライブ会場に来れない方もたくさんいると思います。
配信疲れをしている方もたくさんいると思います。
夢からさめたような気分の方もたくさんいると思います。

そんな中でこれからのミュージシャン、バンドマンがやるべきことは新しい価値観の創造と提供、共有だと俺は考えています。
そして、この活動を応援してくれる人たちを大事にしたいです。

コロナの前も後も、結局のところは客からの応援が俺にとっていちばんのCheer Up!
ありがとうございました。

【最新情報】
現存する唯一のアドベンチャーロックバンド私の思い出、2021/1/16(土)KBS京都ラジオ「森脇健児のサタデーミーティング」に出演いたします。毎シーズン呼んでいただいてます。
某誌で私の思い出が特集されたとき、森脇健児さんから応援のコメントをいただいたこともあり、大変お世話になっております。

2021/3/21(日)西伊豆のキャンプ場にて久々の私の思い出のキャンプ(と呼ばれるライブ形式の集会)があります。詳細は年明けに発表いたします。
ご期待アドベンチャー!



登山正文note
https://note.com/nobodiddley
Twitter
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私の思い出 Official Website
http://watashinoomoide.com/
私の思い出 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCjszz6cqf8ALNNDv6Cac6eA


林 祐市(ジャズピアニスト)

【Cheer Up! Music 2020】


『The Melody At Night, With You』 Keith Jarrett

ソロピアノのアルバムですが、奇をてらわず淡々とメロディーを紡いでいくピアノに、心が揺さぶられます。
僕はコロナ禍の中、ソロピアノのライブ配信を始めましたが、この演奏のようにリラックスした良い時間が作れたらと取り組んでいます。

【最新情報】
新年入ってすぐ、出宮寛之(B)木村紘(Ds)と新しく結成した自分のピアノトリオのライブがあります。
素晴らしいメンバーと僕のオリジナル曲を演奏します。

よろしければ、林祐市Trioの紹介ページにて、音源をお聴きください。
http://yuichihayashi.com/trio/

林祐市Trio
林祐市(Pf)出宮寛之(B)木村紘(Ds)
2021/01/16 @ 愛知県名古屋市東桜 jazz inn LOVELY
2021/01/17 @ 三重県四日市 Salaam



林祐市 Official Website
http://yuichihayashi.com/
Twitter
https://twitter.com/yuichihayashi
林祐市 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/feelfreeproducts


平戸祐介(ジャズピアニスト)

【Cheer Up! Music 2020】

今年は未曾有の新型コロナウィルス感染症の拡大で音楽イベントが軒並み中止、キャンセルで大打撃を受けました。
ただ、悪い事ばかりではなく、新しい音楽ビジネスの在り方についても模索できましたし、またそれが一過性のものではなく、普遍性も含んでいる事でもありましたので、新たな可能性が見出せたコロナ自粛期間であったように思います。

新しい生活様式も取り入れ、まだまだSTAY HOMEな世の中ではありますが、2020年 おすすめしたいアルバムをご紹介したいと思います。


After Glow / Carmen McRae

女性ジャズボーカル御三家である、カーメンマクレエの初期の傑作です。
深みがあり、説得感のあるボーカルスタイルはこの頃から健在。
それを後押しするかのようなピアニスト、レイブライアント の伴奏が素晴らしいです。包容力があり、的確な状況判断から繰り広げらえるフレーズ、コード感は当代随一のもの。ボーカル+ピアノスタイルという楽器編成もまたカーメンの歌声を堪能するにはうってつけの編成。
またジャケットも本当に小洒落れている。LP、CDでも所有しておきたいアルバムですね。

【2020年 音楽業界について思うこと】
このコロナ禍を通して、たくさんのダメージや損出を受けましたが、また同時に腰を据えてミュージックビジネスの新たな姿について考える事もできました。大変貴重な時間であったし、有益だと思っております。
この2020年の出来事を糧として2021年は更なる発展をしていきたいと思っております。

【最新情報】
2021年1月20日には、DJ/ PRODUCERでもあるRYUHEI THE MANがRE-EDITを手がけ、自身初の7インチ盤「GALAXY HIGHWAY(RYUHEI THE MAN 45 RE-EDIT) / RHYMES(RYUHEI THE MAN 45 RE-EDIT) (7")」がリリースされます。
ディスクユニオン 詳細ページ
https://diskunion.net/black/ct/detail/1008220676

地元長崎にて「DEJIMA MUSIC HERITAGE」という音楽事業をスタートさせます。
2021年3月に第1回を。年に4回アートフォームに捉われない様々なライブ、ワークショップ、イベントを予定しております。
DEJIMA MUSIC HERITAGE
https://dejima-mh.com/

来年は新作をリリース予定。

Yusuke Hirado Official Web Site
http://yusukehirado.net/
Twitter
https://twitter.com/hiradospree
Cheer Up! 平戸祐介『Tower Of Touch』インタビュー(2020年)
http://www.cheerup777.com/2019hirado.html


Hiro Yamanaka(ジャズギタリスト)

【Cheer Up! Music 2020】

竹中俊二さん率いるPERIGUNSの『FLYING PERIGUNS』ですね。昨年9月にリリースされた作品ですが、車に乗ってる時に、いつも聴いています。日本の音楽シーンに今までなかったフィールドの音楽で、とても心地良く楽しんでいます。


『FLYING PERIGUNS』PERIGUNS

Cheer Up!関連リンク
Periguns『FLYING PERIGUNS』竹中俊二インタビュー
http://www.cheerup777.com/periguns2019.html

【2020年 音楽業界について思うこと】
Covid-19によって、世界中の日常が大きく変化せざるを得ない状況になりました。音楽業界もそうです。そんな中、ネットでのライヴ動画配信など新たな手法も生まれてきましたね。
実際にはミュージシャンやお店など音楽に関わる業界が経済的に追い込まれています。でも、観客の皆さんの生活も同じように大変な状況です。
個人的には、ライヴ会場で観るメンバーや観客の動きや表情にライヴならではの醍醐味があると感じますから、配信については「お金を払う」に値する魅力がなければならないと感じています。
僕の新しいCDのタイトル『LIVE』は、「ライヴ」でもあり「リヴ」でもあるので、読み方は指定していません。皆んなが活き活きと活動して、生活し、無事に生きていようよ言うメッセージでもあります。
ライヴ会場でお会いできますように。

特集:『LIVE』Hiro Yamanaka with The KANKAWA Trio & Neil Stalnaker
http://www.cheerup777.com/hiro2020.html




【最新情報】
僕自身の個人事務所=a Taste of JAZZが今年設立15周年を迎えました。10周年の時はRGBと言うユニット名で『Love Knot』と言う鍵盤ハーモニカとベースと僕のギターのジャズ・スタンダードCDをリリースしました。今回はHiro Yamanaka with The KANKAWA Trio & Neil Stalnaker名義で『LIVE』と言う作品を11月3日にリリース。ボスであるKANKAWA氏が今年1月に引退しました。ドラムのセシル・モンローは2011年8月に他界し、テナーサックスのジェームズ・マホーンは米国に帰り、トランペットのニール・スタルネイカーは今年6月に永眠…。今の日本で活動しているのは僕だけです。そこで10年前に収録してあったライヴ音源から7曲を厳選して、最高にグルーヴしている彼らとのジャズを形にしました。多くの方に聴いて頂きたい作品です。


『LIVE』Hiro Yamanaka with The KANKAWA Trio & Neil Stalnaker


『LOVE NOT』RGB

12月には、恒例となった真梨邑ケイさんとのDuoツアーを行います。
今回は12月11日(金)が岡山県倉敷市のCookie jar、12日(土)は香川県高松市のCross River、13日(日)に徳島県徳島市のギャラリー花杏豆の3ヶ所。是非お越しください。

Facebook
https://www.facebook.com/hiro.yamanaka1


FQTQ(ミュージシャン、DJ)

【Cheer Up! Music 2020】



カイリー・ミノーグのMagic (Purple Disco Machine Remix)
最近リリースされたものですが、これを聴いたらDJをやりたくなりました。
オリジナルよりこのREMIXが好みなんですよね。ザ・ディスコハウス!って感じなんですがやっぱりこういうポップなのが好きで音楽やってんだなと。

【2020年 音楽について思うこと】
自分にとっては音楽を作る喜びや楽しさを再確認した一年でした。イベントとかもないし、お家時間って家でポチポチ制作するしかないじゃないですか。そしてちゃっかり音源出しちゃったりしました(下記参照)。

【最新情報】


FQTQ『Connect to me』
2020/10/25リリース(7曲入り)

各種配信はこちら
https://t.livepocket.jp/e/ztz20201129
CDの通販はこちら
https://t.livepocket.jp/e/ztz20201129

note
https://note.com/fqtq
Twitter
https://twitter.com/FQTQ


溝渕ケンイチロウ(ex.ザ・カスタネッツ、ex.セロファン)

【Cheer Up! Music 2020】


『Beginners』Christian Lee Hutson

今までもそうだったのですが、一層、暮らし方も思考もシンプルになった2020年でした。そんな中でフィットしたアルバムがこれです。雑音が多かったですもんね、今年は。静かに入り込んでくれる1枚です。アコースティックギターの音色と声がとにかく心地いいです。

音楽コンテンツの多様化はもちろんですが、僕らの暮らし方も多様化し、それを認め合える土台が出来た2020年だったような気がします。来年は50歳になるので50曲リリースしてみようかな。割と本気で考えています。音楽を創作することに未だに夢中なんです。

【最新情報】

2020/11/29(日)代々木 Zher the ZOO
『11月 代々木にて』
共演:
裸眼2.0(マキノゲンwith鈴木淳)
サクマツトム(ハックルベリーフィン)
タカタタイスケ(PLECTRUM)
Swinging Popsicle

開場17:15 / 開演18:00
前売3,500円(1ドリンク代別途)
配信2,500円(手数料込み2,625円) 

【Livepocket】前売りチケット(限定数)
https://t.livepocket.jp/e/ztz20201129

【bitfan】配信
https://zherthezoo.bitfan.id/events/367
販売期間 : 10/19 19:00〜12/6 19:00
(アーカイブ 12/6 23:59まで)

2020/12/1(火)名古屋 猫と窓ガラス
溝渕ケンイチロウ ワンマンライヴ
開場18:30 / 開演19:30
料金3,500円(1ドリンク代別途)

溝渕ケンイチロウ Official Web Site
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溝根伸吾(東京交響楽団ホルン奏者)

【Cheer Up! Music 2020】

横浜サンセット / スピッツ
長引く外出自粛で気持ちも塞いでいた、五月半ば。ロックバンド・スピッツの伝説の野外ライヴ『横浜サンセット』の映像が突如公開されました。
二十年前から大好きなバンドからの、最高のタイミングでの、最高のプレゼント。
何度も観ました。

【最新情報】
ニコニコ東京交響楽団(ニコ響)
https://ch.nicovideo.jp/tokyosymphony?fbclid=IwAR103F7G4B3E0PNOg8esXUx5gCBWN0vMyVnoHMfew99txvEvcQTNRDHmyNk

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東京交響楽団
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三谷昌平(DJ、Novo Tempo、Ritmo Fantastico)

【Cheer Up! Music 2020】

今年は偉大なミュージシャンが大勢亡くなった。
つい先日もアメリカのジャズ・ピアニスト、スタンリー・カウエルが亡くなったが、覚えているだけでもアメリカのベティ・ライト、ブラジルのマリオ・カストロ・ネヴィス、マルコス・ヘゼンヂをはじめ、ジャマイカ/イギリスのミリー・スモール、ドイツのフローリアン・シュナイダー(クラフトワーク)がいる。身近なところでも片岡知子ちゃんがこの10月に他界してしまった。
自分の思い入れのあるミュージシャンがこの世の中からいなくなってしまうのはとても寂しい限りだ。
中でもここでピックアップさせていただくビル・ウィザースは、Free Soulのパーティーでよくかけさせていただいたこともあって、その寂しさはひとしおである。彼が亡くなった後、イギリスのDJジャイルス・ピーターソンが2015年のワールドワイド・フェスティヴァルで彼の「Lovely Day」をプレイしている映像(YouTube)がSNS上でシェアされていたが、その映像の中で、この曲を聴きながら楽しそうに踊っている人たちの姿をみていると、胸が熱くなる。このコロナ禍の状況下でみているとなおさらだ。
こうやって皆で集まって楽しく踊れる時間が早く戻ってくれることを今一番願っている。



※本文は以前、「Usen for Cafe Apres-midi」のコメントで書いた文章をもとにしておりますが、皆様とこの「LovelyDay」の映像を共有したいので、加筆して再掲させていただきます。

三谷昌平プロフィール:
90年代前半より『Free Soul Underground』、『Blue Cafe』等のパーティでのDJのほか、ディスク・ガイド・ブックの執筆、音楽ユニット、Novo Tempo、Ritmo Fantasticoのメンバーとして活動。現在はUSEN・D-03『Usen for Cafe Apres-midi』(金曜日18時から22時)で選曲を行なっている。東京、札幌、広島と転々とし、4年前から盛岡在住。

【最新情報】
12月16日発売のエイプリルセット「朝焼けが消える前に」のB面、「夜間飛行(南佳孝/作)」を平野栄二と私、三谷昌平のユニット、リトモ・ファンタスティコがリミックスしております。聴いてみてください!




山下佳孝(ドラマー)

【Cheer Up! Music 2020】

今年一番聞いたのはCory Wong と Jon Batiste だったと思います。2020年だから生まれた曲、アルバムというのはたくさんあると思いますが、僕にとって一番すっと入ってきたのがこのアルバムでした。


Cory Wong & Jon Batiste 「Meditations」

2019年のこのクリップも今見ると当時とは異なる見え方聞こえ方がします。




【2020年 音楽について思うこと】
良くも悪くも音楽に対する自分の関わり方について考える年となりました。
年を跨ぐ形になりますが、年明けには2020年に考えた続けた事の一部が形として公にできると思います。

【最新情報】
2020年7月に椿田薫クインテットの新しいアルバム「Wish On The Moon」が発売されました。リリースツアーは半分しか演奏できませんでしたが、代わりに、スタジオライブの動画を作製しましてYoutubeでいくつか公開されています。







自分のプロジェクトを作ろう、という動きも水面下で進めています。2021年に向けて、という感じになりそうですが、マイペースで進めていこうと思います。

magic-touch.org :山下佳孝のサイト
https://www.magic-touch.org/


Reiko Mishima(Cheer Up!編集長)

【Cheer Up! Music 2020】

「おかやまファーマーズマーケットノースヴィレッジのテーマ」私の思い出



2020年春、日に日に世の中の空気が重苦しくなってきた頃、何度も繰り返し観て元気をもらったMVです。
岡山県にある農業公園を紹介する歌なのですが、ピースフルでハートフルで楽しさが詰まっていて、美しいコーラスと"リーダー&歌手"である登山正文さんの渋い声とのハーモニーが絶妙。

彼らのいろんなMVを観ながら、この状況がおさまったら京都に行って、私の思い出の「キャンプ」(彼らのライブはキャンプと呼ばれている)に参戦したいなあ。嵐電に乗って、三条会商店街で買い物して、帰りは岡山県に足を伸ばして「おかやまファーマーズマーケットノースヴィレッジ」にも行ってみたい!そんな希望をもたらしてくれました。





私の思い出は京都を拠点に活動し、関西で大人気の"現存する唯一のアドベンチャーロックバンド"。
元気出したい方はぜひ聴いてみて下さい。彼らの笑顔がチャーミングなんです!



私の思い出 Official Website
http://watashinoomoide.com/

そしてもう一曲。
私が音楽にのめり込むようになったきっかけの一つは、中学時代に好きになったカシオペアなのですが、今年はカシオペアのアルバムをApple Musicで聴き込んでいました。
特によく聴いたのはアルバム『Freshness』。このアルバムにまつわる記憶が私を癒してくれました。

横浜でシステム開発会社に勤務していた頃、私は落ちこぼれでした。いろんな人に注意されてはしょっちゅう凹んでいました。
ある日、暗い顔をしている私に、カシオペア仲間でもある後輩が言ってくれたんです。
「自分で自分のことを責めちゃいけませんよ。自分が自分の味方でなかったら、誰が味方になってくれるんですか?自分のことを大事にしてあげてください」
その言葉は水のように私の心に沁みて、今でも忘れられません。

その後輩とはいつも音楽話で盛り上がって、一緒にカシオペアのライブにも行きました。ちょうどアルバム『Freshness』ツアーの時です。ドラムは熊谷徳明さん(現TRIX)でした。
『Freshness』の1曲目、「Hello There」を聴くと、ライブの楽しさ、後輩との楽しいおしゃべり、あの日の渋谷の寒い空気、それらがつい昨日のことのようによみがえってくるのです。




【2020年音楽/音楽業界に思うこと】
アーティストを応援し、アーティストと共に音楽界を盛り上げようと立ち上げたCheer Up!プロジェクトなのに、コロナ禍においては何のお役にも立てませんでした。
何度か企画を立てたこともありましたが、アーティストの皆さんご自身が今後のことを考えるだけで精いっぱいだった時期に、かえって邪魔をしてしまったこともあったと反省しています。
このWEBマガジンが非営利なこと自体、良いのか悪いのかもよく分かりません。

2009年からの試行錯誤を経て、ここまで続いてきたCheer Up!。今回の特集には多くのアーティストが賛同し参加して下さって、それぞれの2020年を支えてくれた音楽を紹介して下さったり、現在の正直な思いを吐露して下さいました。
私もそれらを踏まえ、自分に何ができるか考えつつ、楽しく読み応えある記事をお届けできたらと思います。


渡辺達彦(The Penelopes)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年。どう思い返しても、浮かんで来るのは、「酷い年だった」、「厳しい1年だった」という言葉ですね。ほとんどの皆さんもそうだと思いますが、コロナ禍が仕事を直撃したため、生活自体がかなりキツかったです(今でも)。加えて、今年は両親の介護がより厳しさを増してしまいまして、正直、音楽活動を始めて以来、今年ほど音楽に集中できなかった年はなかったです。The Penelopesを始めて30周年という記念すべき年だというのを忘れてしまうほど。

でも、こんな日々でも希望を失わずに済んだのは、ずっと待って下さるファンの方々の励ましの声と、残してある次の作品のアイデアの欠片、それにそのインスピレーションの源となった、かつて自分の10代〜20代初めを救ってくれた素晴らしい音楽があったからです。誇張でもなんでもなく。

昨年2019年にアルバム"Pacific Amplifier"を出しまして、4年ぶりのリリースを果たせた訳ですが、その後の展開として、実はアルバム2枚分の構想がずっと頭の中にあります。地元の街を舞台にした物語風のものと、社会全体をテーマにしたものです。ちょっとかけ離れてみえるかも知れませんが、私自身の中では繋がってるんです。通底するのは人々への(複雑な心境ではありながら、ですが)愛情/共感と、その人々の上に居座って好き放題やり続ける支配層への怒りってとこでしょうか。その辺りのアイデアを音楽の形にしたいと、ずっと思っていました。

この1年の酷い状況が、溜まっていたこれらのアイデアにさらに時間とエネルギー、そしてインスピレーションを与えてくれたのは事実で、暇さえあればその2枚分のアイデアをこねくり回していたように思います。録音自体は正直まだそんなに進んでませんが、必ず出すつもりです。

で、そこでヒントになってた音楽が今年の私にとってのCheer Up!ミュージック、ということになりますが、最近のものはなくて、60年代から80年代にかけてのロック、自分の若い頃を救ってくれた音楽になってしまいました。この際告白させていただきますれば、この時代の音楽ってのが、結局私にとってはいまだに現在進行形で、いつまで経っても解けない魔法/謎なんです(ちなみに個人的にはいわゆる「ネオアコースティック」もロックですので念のため)。逃れられない運命なんだなと思い至りました。

というわけで、「2020年 私にとってのCheer Up!ミュージック」をアルバム、楽曲それぞれ、絞りに絞って3つ挙げるとこうなります。

■アルバム
XTC - The Big Express (1984)
The Pale Fountains - ...From Across the Kitchen Table (1985)
The Icicle Works - The Small Price of A Bicycle (1985)

いまパッと浮かぶ3枚であって、順位もありませんし、出て来てない作品も数限りなくありますが...。偶然ですが、3枚とも感受性が一番豊かだったと思う(ほぼ)19歳の時に出て、リアルタイムで聴いた素晴らしいアルバムでした(笑)。いまだに凄いと感じてる訳で、思えば幸運な出会いでしたね。

■楽曲
XTC - The Everyday Story of Smalltown (1984)
The Kinks - Mr. Pleasant (1967)
The Who - Baba O'Reiley (1971)
Led Zeppelin - When the Levee Breaks (1971)

絞りに絞っても4曲になってしまいました(笑)。いずれの曲も個人と社会(の繋がり)が色んな角度から描かれている内容の作品かと思うのですが如何でしょうか。あと、楽曲単位ですと60年代〜70年代が多くなる気がしますが、その中でも、60年代末〜70年代初めの頃のハードロックがここのところどんどん胸に迫るようになって来ました。The Penelopesの扱われる音楽ジャンルから考えたら奇妙ですが、世代的な環境を考えたら自然な流れだったのかも知れません。純粋に音そのものを聴ける年齢になったとも思いますし。どんどんハードな音を求めるように変わって来たのかも知れません。

という訳で、音楽にいまだ心を鷲掴みにされたまま、来年もその魔法/謎を追いかけ続けます。出来る限りではありますが。

【2020年 この状況下で思うこと】
インディーズ末席のミュージシャンとして以前に、人間として個人的に疑問に思うことがいくつもありますねえ...。
依然として続くコロナ禍の中にもかかわらず、それでもなお、仲間の利権ばかり優先して、大半の国民/市民/大衆を守ることには徹底的に及び腰な政権って、一体何なんですかね? 弱い立場の人々を救う気が全くない政治なんて、存在意義あるんですかね?
それどころか、こんな状況下なのに(いや、だから?)現政権のみならず、くっついて行ってドサクサまぎれに大半の人々の更なる生活破壊に加担しようとしている一部野党、追随してる一部の人たちの考えてること、やろうとしてることがもう、危なっかしく思えてなりません。

でもまあ、前政権からちょっと思い出すだけでも、色々出て来ます。嘘、改竄、捏造、ネオリベでネトウヨ、反知性で人権文化芸術大嫌い、弱い者いじめ/パワハラ/差別/排外主義大好き、何が何でも憲法を改悪して戦争で金儲けできる国にしたい...。こんな政治が21世紀の日本に相応しいなんて、とても思えないんですよ。いま、こんなまともじゃない政治が社会に蔓延させてる空気が、実に病的でイヤですね。

【最新情報】
上記の様に2019年のアルバム"Pacific Amplifier"が最新作です。実質的なCD/レコードではなく音源配信という形で、Apple Music、Amazonを中心に好評発売中です。また、2021年に出す、と言い切ることは出来ませんが、しばらくは上に書いた2枚のアルバムの制作に注力して行きます。

最新情報はこちらをご覧下さい。
The Penelopes / Vaudeville Park Records News
https://blog.goo.ne.jp/pib

また、私watanabe の好きな音楽につきましてはFacebookの私のページ
https://m.facebook.com/tatsuhiko.watanabe.75

と、FB内のグループ"neo-acoustic"をご覧頂くとよりディープにわかると思います。何の因果か、私こちらのグループの管理人をさせていただいておりますので、よろしければ皆様ご参加下さい。


渡来宏明(ミュージシャン/実業家)

【Cheer Up! Music 2020】

2020年、ワタクシ渡来宏明にとってのCheer Up!ミュージックはクマリデパートさんの「SUN百6じゅ〜GO!日ッチ☆」です。なにせ曲が良い、歌が良い、リーダーの早桜ニコ様がクソカワイイというもの凄いシングルです。音圧というかトラックの強度もそこらのバンドが逃げ出す素晴らしさです。カップリングの「ゴイリョクタラズ」も切ないメロディの胸キュンナンバーで、結果としてビートルズのストロベリーフィールズ/ペニーレインなみの名シングルとなっています。



【2020年 音楽業界について思うこと】
コロナ禍でライブが出来ないなど色々あるでしょうが、ミュージシャンはこの機会に死ぬほど楽器を練習して、2万曲書け!
コロナ明けでパワーダウンしてるミュージシャンを見つけたらリスナーの方々も早々に見限ってくださいね!それが音楽業界の発展につながるでしょう!

【最新情報】
2020年5月25日に4枚目のアルバム「solitude symphony」をリリースしました。タワーレコードさんからも大絶賛された自信作です。サブスクでも聴けますのでよろしくお願いします!「渡来宏明」で検索だ!



「solitude symphony」Spotify
https://open.spotify.com/album/6iVuOuA701H2PruekUxA2O?si=f6JjhkgSSwi28VCvfegLzw





wattack records 渡来宏明の作品販売
https://hiroakiwatarai.stores.jp/
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Cheer Up!関連リンク
新譜情報:渡来宏明『solitude symphony』
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