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■松岡 matzz 高廣 インタビュー

---THE DOOODのキーワード、"NuEthno-Dancebeat"についてどうお感じになっていますか?

松岡:これはタカヤくんがバンドを始動するにあたって提案してくれたんですけど、おそらくラテンでいうdanceとは一味変えたい、何か新しいことをしたいという想いがあるのかなと思い、新しいことをやりたいという想いでは一緒なので、すごく良いなと思いました。

---レコーディングはどのようなご様子でしたか?

松岡:レコーディングの時は、その前までにしっかりリハーサルをかさねたので、結構すんなりいったかなと。 ちなみにその日は雨だったのですが、思えばquasimodeで「Down In The Village」をレコーディングした日も雨だったので、何かこれから始まるかなっていうウキウキ感はありましたね。

---松岡さんから、斎藤さん、大津さんのお人柄についてご紹介お願い致します。

松岡:タカヤくん(斎藤)はどしっとしてる部分と繊細な部分を両方持ってる人かな。
あの声と喋り方といい自分も結構癒し系だと思うんだけど、彼も相当癒し系かななんて(笑)。
といってもまだまだ知らない部分もあるので、演奏以外でもさらに知っていきたいですけどね(笑)。
そうするとさらに演奏での交わりも深くなったりするので。

マコっちゃん(大津)はまだ実はそんなに深く人柄までは知らないんだけど(笑)。
最近の若い世代に多い、クールな感じ?もあるけど、それだけなミュージシャンが多い中、実は奥底にやってやるみたいな野望を持ってる感じが、くそ!売れてやるぞ!みたいなスピリットがあり、そういうところが僕ら世代からしたら結構好きだったりします。

---今回のアルバムは全曲、斎藤タカヤさんが作曲されたとのこと。
斎藤さんの作った曲を聴いた時にどのようにお感じになりましたか?
アレンジについてはどのように関わっていかれたのか、また、パーカッションについての指定はどのぐらいあったのか?などお伺いできますでしょうか。


松岡:今回のプロジェクトにおいてラテンミュージックというのが根元にあるのは必要不可欠だったのですが、彼の最初のデモを聞いた時、それ以外の幅広いシーンに聞いてもらえるようなサウンドにしたいという思いと、それでもやはりラテンシーンでも認められるようなサウンドにしたいという思いが感じられました。
しかし、ジャズでも同じですが、同業者に認めてもらうようなサウンドにすればするほど一般の特にラテンもジャズも聞いたことのないようなリスナーには受け入れられづらくなるというのを僕は経験で学んできたのと、正直いうと彼以外のパートはそこまでラテンミュージックにこだわらなくとも、タカヤくんのピアノリフだけでも十分にラテンミュージックになるんです。
なので自分はそのバランスを考えて、さらに自分はラテンマナーにいかに乗っ取らないか?を考えてたかなと(笑)。というかあくまで自分自身の表現でいたいということかな。

アレンジについては、僕は基本的にオリジナルバンドにおいては、誰かが作ってきてくれた曲(デモ)を「じゃあやってみよう」とそのままさらっとやって完成みたいなことが嫌いなんです(笑)。一度すべてバラして考えて考えて完成させてこそ全員の思い入れも変わるし、オリジナルバンドはメンバー全員が自分の曲だと思うくらいにならないといけないと思うのでそれくらい時間はかけました。
もちろん散々練って最初のデモ通りが良いねとなればそれはそれで納得します。
これがサポートや仕事となると全く話は別ですけどね。

もちろん自分の知識にない様な例えばキューバの宗教音楽で使われるバタドラムの様なフレーズをやって欲しいとか、そういう部分では指定というか彼のイメージに沿った部分も多々あります。
その代わり、ここはもっと音数を減らそうとかSWINGにしてみようとか構成をもっとシンプルにとか大幅に変えさせてもらったところもあります。

---今回はコンガ、ボンゴ以外にはどんなパーカッションを使用されましたか?

松岡:はい、ティンバレス、ジャンベ、それにいわゆる小物などたくさん使いました。
本当はキューバの宗教音楽で使うBATA バタドラムという楽器のサウンドが欲しいということだったのですが持ってなかったのでそれ風な感じを別の楽器で演奏はしています。

---今回のアルバムでは、パーカッションに着目すると、やはり高速の曲では松岡さんのコンガやボンゴが冴えわたり気持ちがアガってきます。今回パーカッションで「この曲のこの部分、チェックしてみて!」など聴きどころあったら教えて頂けますか?

松岡:基本的には僕は全体としてのサウンドで考えてるので、自分のここを聞いて欲しいというのは実はなかったりするのですが、しいていうなら、これはタカヤくんが提案してくれたのですが、「YEMAYA46」のパーカッションは6/8のビートで演奏している後ろでドラムはその倍のビートで演奏している部分のensembleとか、今や僕が得意とするSWINGでのパーカッションのアプローチとかTDOで養わせてもらったDISCO MUSIC的ダンスミュージックなアプローチとかですかね。
とにかくそんなとこもありますが、あくまで全体として聞いてもらいたいですけどね。

---松岡さんの、THE DOOOD以外の最近の活動についてご紹介お願い致します。

松岡:変わらず寺井尚子さんのバンドのレギュラーでやらせて頂いてる他、TDO / Tokyo Discotheque Orchestra も動いてますし、あとはゲストやサポートなどで、今年は川嶋哲郎さんのニューアルバムに参加させてもらったり、名古屋のエレクトーン、オルガン奏者の太田美香さん、そして元nativeの山下佳孝さんのDUOのアルバムに浜崎航くんとゲストで参加させてもらいリリースツアーしたり、wabi__sabiというSOUL POPなユニットのアルバムに参加させてもらったり、レコーディングも多く参加させてもらってます。

---今後のTHE DOOODでの展望、また個人の夢や来年の予定なども教えて頂けますか?

松岡:THE DOOOD としては、昨今の単なる流行な音楽ではなく、ラテンとジャズの掛け渡しとして、そして広く色々な人に聞いてもらえればなと思ってます。
またインストメインだったのに対し、今後はボーカリストをフィーチャーしたり、リミックスとか、TVCMや番組BGMなんかで取り上げられる様なサウンドを作っていきたいというのと国内だけではなく、海外にも進出できたら良いなと。

個人としては、幅広く演奏していきたいということはもちろんのこと、DJや選曲活動もまたしていきたいし、経験を生かしてラジオ番組なんかもやらせてもらえたら嬉しいかななんて。
ていうか自分でやってみたいなというのもあります。
また、前も書きましたが実家の漢方薬店を漢方をもっとラフに楽しめる様なとか、まだ漠然としてますが良い感じにアレンジしていきたいと思ってるので、資格をとってその基盤を作りたいなと。

---どうもありがとうございました。THE DOOODのますますのご発展を楽しみに応援しております!





◆プロフィール

松岡 matzz 高廣 ( Takahiro matzz Matsuoka )
東京出身
JAZZシーンではあり得ない売上を博し、各チャートも軒並み1位を獲得、ジャザノヴァ主宰のソナー・コレクティヴを始めワールドワイドに展開、BLUE NOTE (JAPAN)レーベル よりアルバムリリースを果たしたquasimode (クオシモード) をはじめ、ダンスミュージックに特化した tres-men (トレメン)、2017年 1月1日に待望の1stアルバムリリースを果たし、豪華アーティストとのコラボも展開、躍進し続けているTDO / Tokyo Discotheque Orchestra 、オルケスタ・デ・ラ・ルスの現ピアニストである、斎藤タカヤと立ち上げたNu Latin / Jazz / broken プロジェクトTHE DOOOD、そして、2015年よりTOP JAZZ ヴァイオリニスト、寺井尚子のバンドメンバーとして国内外で活躍するパーカッショニスト。
その他、パーカッション・ドラムで多方面において、ジャズからポップスまでジャンル問わず、レコーディング・セッション・サポートなど勢力的に活動している。
ポップス〜JAZZまであらゆるジャンルを演奏し、レジェンドとの共演も多数あり、国内のフジロックフェスティバルから東京JAZZなどのビッグフェスはもちろん、アジア諸国、ヨーロッパ諸国からカザフスタンまでのフェス、2010年の上海万博等でも演奏経験がある。
常日頃から魂のこもった情味ある物を表現しようと心がけている。
また、DJとしても活動中で、パーカッショニストならではの選曲には定評があり、個人名義ではMix CD [SPUNKY!] 、Blue Note レーベルのパーカッションに焦点をあてたセレクトアルバム [AFRO CUBAN BLUE] 等をリリース。
その他、コンガレッスン、ワークショップやアパレルブランド「montyacc(モンティアック)」を主催、NHK Eテレの「シャキーン」に出演や、テーマ曲を担当した番組「資格☆はばたく」では、レポーターを務めた経験もあり、その活動は多岐に渡る。

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<Cheer Up!関連リンク>
松岡 matzz 高廣 ロング・インタビュー(2017年)
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