作編曲家、トラックメイカーとしてJ-POPの様々な曲を手掛けるSiZK名義で、そしてダンスミュージックで独自の世界を展開する★STAR GUiTARとして活躍を続けるAkiyoshi Yasudaさん。近年は本名名義でアルバム『alter ego』を発表し、劇伴作家としても様々な作品を手掛けている。
そんなYasudaさんがソロの2ndアルバムを発表したことを機に、このアルバムのことや、ちょっとミステリアスなプライベートにも迫ってみた。(2018年6月)


---前作『alter ego』から1年7ヶ月ぶりの2ndアルバムの発表。さらに深く深く潜って自分自身と向き合った作品とのことですね。
2ndアルバムを作ろうと思ったきっかけ、そして制作期間やその間のエピソードなど教えて頂けますか?

Yasuda:制作自体は去年の夏前にはほぼできていて。
どのタイミングでリリースしようかなと思ってたんです。
今まで僕はリズムが主体の音楽をやっていて、そこからちょっと離れたものをやりたいなと。テンポやグリッドにとらわれない音楽。
たゆたうような、流れるような。いわゆるここがサビ!というものではなく曲そのものできけるようなものを作りたいなと思い作りはじめました。

---自分自身と向き合って音楽作品を作る。それは安田さんにとってどんな時間なのでしょう?時には苦痛もあるのでしょうか?それとも、このアルバムから放たれる静かな中にキラリとしたものがあるような、静寂に包まれたものなのか?そのあたりについて教えて頂けますか?

Yasuda:基本的に曲を作るってことに対して苦痛的なものは感じないですね。
ただ黙々と作ります。
一部が全体で全体が一部というか、どこかにフォーカスするというよりも大きな部分でのテーマ感は考えてました。

---『absolute ego』絶対的自我 このタイトルに決めた経緯など教えて頂けますか?

Yasuda:前回のアルバムがalter egoというのもあってegoという言葉は使いたくて、深く潜るという部分、より自分を掘り下げるという意味でもあったので絶対的自我というのは1番このアルバムを表している言葉と思いつけました。

---インタビューをするということになると、自分はどうしても、曲のタイトルから何か引っ張り出そうとしたり、曲の裏にある物語を聞き出したくなります。
しかしYasudaさんの前回のインタビュー、他媒体のインタビューを読み、何度もアルバムを聴いていると、Yasudaさんの音楽はただ身を任せて自由に聴けばそれでいいんだと思わされます。
自分にとっては、落ち込んだ時や心を空っぽにしてみたい時にふと聴きたくなるのが、前作含めYasudaさんの音楽です。★STAR GUiTARのインタビューで「誰かのBGMになりたい」というワードが心に残りました。
Akiyoshi Yasudaの楽曲に関して、じっくり耳を傾けるだけでなく、リスナーにさらっと聴かれる感じでもご自身では「全然OKだよ!」という感じなのでしょうか?


Yasuda:名義はなんであれ、できたものに対してもちろん自分ならこう聴いてほしいというものはありますが、別にそれはそんなに重要ではなくて。
聴いてる人の好きに聴いてもらえればいいかなと思ってます。

意外と自分の思ってる場面よりも当てはまるシチュエーションもあるでしょうし。
ほんと、どこかの誰かのBGMになれてたら嬉しいなと思っています。

---★STAR GUiTARも最近はインストの曲が増えていますね。
私の勝手なイメージですが、★STAR GUiTARの楽曲はカラフルでラメとか金銀パールとかセロファンとか、色彩のみならず材質、テクスチャというのでしょうか?触り心地までも様々なものが混ざって楽しく感じます。
そしてAkiyoshi Yasudaの楽曲は色数少ない感じ、モノクロではないけど数色で構成されている絵が浮かびます。


Yasuda:だいたいそれで正解です(笑)。

★STAR GUiTARは煌びやかで自分がこう見えたいというような理想的な部分の反映。
Akiyoshi Yasuda はもっと単一な色、まぁモノクロですね。内側によりそうような音楽だと思います。

---今回は、プライベートがミステリアスなイメージのYasudaさんにいくつか新たな視点からの質問をぶつけてみたいです。まず、好きな映画は?

Yasuda:トレインスポッティング、ソーシャルネットワーク、インターステラー

---お酒はかなり飲むほうですか?飲む場合、その種類は?好きな食べ物は?

Yasuda:お酒は大好きです。種類もなんでも。
でも最近は白ワインが1番飲むかな。

食べ物はイカ、タコ、エビ、貝とかじゃなければだいたいいけます。あの辺虫に見えて無理です(苦笑)。

---ご自身の性格をどう分析しますか?

Yasuda:めんどくさい 笑
部屋は散らかってていいけどパソコンのデスクトップは徹底的に整理してたいみたいな変な拘りがいくつもあります。

---子供のころ、最初に音楽を意識したのはいつごろですか?

Yasuda:曲作りたいと思ったきっかけは小室さんですが意識したとなると、、
んーパッと思い出したのはアンパンマン?かな?

---学生時代の音楽活動は?楽器を習ったりバンドを組んでいたのですか?

Yasuda:ピアノは一ヶ月で辞めました(苦笑)。
バンドは本当に少し。

---よく聴いていたジャンル、アーティストを教えて頂けますか?

Yasuda:アンダーワールド、ケミカルブラザーズ、レディオヘッド、オアシス、プライマルスクリーム、エブリシングバットザガール、オウテカ、エニグマ

---プロの音楽家になったきっかけは?

Yasuda:デモテープですね。50社くらい送って返事が来たのは今の事務所だけです(笑)。

---Akiyoshi Yasuda名義でサントラの制作も増えているそうですが、今後はAkiyoshi Yasuda名義での活動も増えそうでしょうか?
SiZK、★STAR GUiTARで、今後決まっている発表予定などあれば教えて頂けますか?


Yasuda:劇伴はずっとやりたかったことなので増えていけばいいなと思っています。
SiZKは色々やってるのでここみてもらえれば随時更新してます。
http://sizkworks.tumblr.com/

★STAR GUiTARもそろそろ新しいものやりたいなと思ってますよ。

---どうもありがとうございました。今後のますますのご活躍、応援しております。


Akiyoshi Yasuda - Grace【Audio】


Akiyoshi Yasuda - sén【Audio】






『absolute ego』Akiyoshi Yasuda

1.Grace
2.res
3.rest
4.nik
5.sén
6.mono
7.andthen
8.While
9.roof




◆プロフィール:

Akiyoshi Yasuda(あきよし やすだ)
愛知県一宮市出身、自身のユニット「★STAR GUiTAR」として、H ZETT M、fox capture plan、世武裕子、といった豪華なピアニスト陣とのコラボレーションを実現するなど、テクノを基軸にハウス、エレクトロ、ドラムンベースやエレクトロニカなどのダンスミュージックを独自に昇華したサウンドを展開する。2016年、「あるがままの自分」=Akiyoshi Yasudaとしてたどり着いた新境地は、静寂な中にも確かな光を感じさせ、自己と向き合うことで奏でられるその旋律は、どこまでも優しく聞き手に降り注ぎ、昨今エンジニアとしても活躍するその手腕は、Mix&Masteringでも大いに発揮され、音楽人としても稀有な存在となっている。2017年、TBS テッペン!水ドラ!!!『レンタルの恋』(剛力彩芽主演)の劇中音楽を担当。電子音のソフトなテクノやハウスミュージックとギターやピアノのアコースティック音を掛け合わせることによる音の世界観で関係者の評価を呼び、劇伴作家として、CM,WebSound等、無限の可能性を提示し続け活動の幅を広げている。


Akiyoshi Yasuda
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<Cheer Up!関連リンク>
Akiyoshi Yasuda『alter ego』/★STAR GUiTAR『Here and There』インタビュー(2016年)
http://www.cheerup777.com/yasuda.html




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