1.When You Smile 「When You Smile EP」収録



僕達にとって代表曲で、数年前に録音した音源をずっと無料配信してきました。
ラジオでオンエアされることも多く、収録曲の中でも最も露出が多いと言えます。
どうしても形として残したくて、再録音をして2nd EPのタイトル曲にしました。
バンドの音楽性に迷っていた頃に出来た曲なので、漠然と「自分たちはこういうバンドだったのか」とひとつ答えが出た気がしてます。
できる限りライブセットリストから外したくないと思える。ソングライターとして言えば、もしかしたら僕の最高傑作かもしれないです。

2.Ivory (新曲)

原曲は僕等が3人組だった頃からありましたが、セットリストから外れたことを機に大胆変更。
ロックバンドにはこういうモータウン調の曲は絶対必要でしょう!
循環コードの上でメロディとアレンジで緩急をつける手法は、作曲を始めた頃によくやっていた気がします。
レコーディング本番までホーンセクションを入れる予定ですすんでいたが、これを実際吹くと死んでしまう恐れがあることが判明したので却下。
この曲を機にポップソングを作ることを強く意識するようになりました。

3.Ellie My Love「When You Smile EP」収録



こういうナンチャッテ英語の3分間ポップスを作るのは好きですが、いつも作詞には苦労してしまいます。
そんな時は架空の女の子の名前を出してしまえば、否が応にもラブソングに大変身!
そこに深い意味なんていらない…Boy Meets Girl的な内容があればOKなのさ。
この直球でキャッチーなサビをそこらの若造ならきっと恥ずかしがって真似できないだろう。
アレンジ的にもメンバー近藤くんの手腕が遺憾なく発揮されてる。どことなくElvis Presleyっぽいのも面白い。

4.Yesterdays 「Guitar Pop Festa」収録 新曲

ギターロック meets グラムロックをテーマに掲げ、詰まるところOasisが近いだろうと答えを出して作曲開始。
コード進行・リズム・メロディ・ギターの音色・コーラス、どれをとってもイギリス色が強く、今までありそうでなかった曲に仕上がりました。年々作曲意欲に反して作詞には苦労していますが、この曲は譜割が細かく歌詞が多くなるので、常にメロディに当てはまる言葉を考えていたことを覚えています。
「諦感」からの「希望」を感じさせる歌詞が自分らしいのかなと感じます。

5.Ready For The Blue 「Circle Of Life」収録 再録音

「When You Smile」に続いて、ライブでも1曲目かトリで演奏することが多い曲。
これも数年前に録音したものが「Circle Of Life」に収録されました。
今回の再録音にあたり、コーラスを強化。4人全員でBメロ(?)を歌っているところが聴きどころで、さらにギターソロも追加することよりパワーポップ感が増しているのでは。
これは2018年に台湾のSUZUKIのCMで使われることになりました(CMは再録前の音源)。
内容も音のほうに映像を合わせてくれてるように見えたので、とても嬉しかったです。

6.18-eighteen- 「When You Smile EP」収録

ボツ曲になった歌詞を活かすためにしばらく寝かせといた結果、別進行で作曲したグッドメロディがうまく言葉を拾ってくれました。
特に大きな盛り上がりがないところに価値があると思っていたものの、当初はどのようにして「聴ける曲」にするかがずっと課題でした。
無茶振りとも言えるゲストにcrunchの堀田さんを迎えることで、万事解決!
曲の持つ雰囲気と彼女のイノセントな歌声が本当にうまく調和が取れてると思います。
ギターのアルペジオがThe Byrdsのようでお気に入り。ネオアコ色強し。

7.Woo-Wah「About A Fever EP」収録



60年代のアメリカンポップスを彷彿とさせるような年代や国を問わず誰にでも愛されるスタンダードを作りたかった。
多分これからも作っていきたいと思うだろう。だから台湾のいすずのCMで起用されることになったのはとても嬉しかったです。
初めて曲が一人歩きしてる様子を感じて、少し誇らしく思ったことを覚えてます。
歌詞もメロディもアレンジも構成もすべてシンプル。
音楽をやったことのない人でもすぐに演奏できちゃうようなそういう初期衝動をうまく詰め込めたんじゃないかと思います。

8.Dumb -She's Electric- 「About A Fever EP」収録 別バージョン

ドタバタしたロータムとスネアのリズムに絡みつくようなフィードバックノイズ。
全体を覆う気だるい雰囲気が、収録曲の中で最もオルタナ色を強く出している。
Velvet UndergroundやJesus And Marychain、The Pixiesの影響を自分たちなりにアウトプットしてみたシューゲイザー経由のパンクチューン。
今回ゲストでover skillの猫村さんを迎えたバージョンを収録。
ミックスで歌声をより明瞭にしています。最近こういう曲作ってないな...

9.About A Fever 「About A Fever EP」収録

ラフで乱暴なディストーションに任せた疾走感と不器用な歌声が醸し出すアンニュイさは現在の邦ロックにはあまりないのかもしれない。実はライブで演奏することが少なく、1st EPのタイトル曲ながら若干影が薄い。しかしアウトロの盛り上がりは素晴らしい出来だと思います。
歌詞について書いてるときは特にテーマなどなく、「伝えたいことがうまく伝わらないのは当然のこと」「でもそれがいつも自分を動かすきっかけになっている」ということが多分言いたかったんじゃないかと思います。

10.Good Good Times 新曲



「レコーディングの予定はあるのに曲がない!」という稀な状況に陥ったので、すぐに録音できそうな3コードのリフを活かした曲を用意。
The Kinksの代表曲のようにF、B♭、Cで全編を構成。エンジニアの藤原さんのアドバイスでピアノを追加録音、そしてキーボードも録音(鍵盤2台!)することでよりモッズやスウィンギングロンドン感がよりアップ。
シンプルなコール&レスポンスが曲の印象をより明るくしているのでは。

11.Dear Tracy 「About A Fever EP」「Dear Tracy Remix EP」収録



軽快なハンズクラップとパパパコーラスが爽やかなバブルガムポップス。
どんどんアコギからピアノ等が追加されていく男だらけのパーティーソング。
このパーティー感を出すためのラフで「上手すぎない演奏」は僕たちの生まれ持った才能を生かせば何の苦労もありませんでした。
こういう持ち曲があるのはこのバンドの強みかもしれない。
そういえばまだ一度もライブで演奏したことないや...アルバムの中ではボーナストラック的な立ち位置。




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