★アーティスト コラム
鈴木恵さん(鈴木恵TRIO)から素敵なコラムを寄稿頂きました。

「おうちでトリオ。」

こんにちは。鈴木恵TRIOの鈴木です。
みなさんいかがお過ごしですか?
ここのところ自粛生活が続き、不安な毎日、退屈な毎日をお過ごしの方も多いかと思います。
この原稿を書いている5月17日現在では、一部地域では自粛解除も発令され、徐々にではありますが明るい兆しが戻りつつある状況です。昨日も近所のレンタル屋に行ったら、今までロープの張られていた子どもたちのゲームコーナーが稼動しはじめていて、ゲームたちの電飾すらも愛おしく思えました。

さて、本題に。

Cheer Up!読者の皆さんの中にも、きっとフェスやライブが大好きな方が多いと思います。そんな方にとっては本当に毎日がストレスの連続。僕も何年かおき、ではありますが、仙台市で行われる「荒吐ロックフェスティバル」や地元新潟苗場山を舞台とした「FUJI ROCK FESTIVAL」に遊びに行くのを楽しみにしているタイプ。
ライブの楽しみ方も日進月歩変化してきており、例えば今挙げた野外フェスティバルには、音楽だけではなく、自然に親しんだり、美味しいお料理(いわゆるフェス飯)を食べたり、また太陽の下で生ビールを飲んだり、そういった複合型コンサートの楽しみ方が主流になりつつあります。折しもテナントが集まる複合型ショッピングモールが買い物のスタンダードになる中、少なからず複合化が時代のニーズにフィットしていると言うことなんだと思います。いろんなことを一気に楽しめちゃうお得感、あとは一体感とかなのかなぁ。町内の夏祭りに似てるところがある。乱暴な言い方をすれば、盆踊りがライブに変わっただけのようにもみてとれる。素晴らしい花火が上がったら、たまやー、とかけ声をかけるのも野外コンサートの歓声に似ている。日本人は元来お祭り好きな民族だから、隣の人が一緒に盛り上がっていると僕も盛り上がろうって、連鎖する横のつながりが好きなのかもしれないですね。もともとは海外で始まったロックフェスティバルだったとは思いますが、どうも日本の気質にとてもフィットしてるように思うんです。

少し話が脱線しそうになりましたが、今日はそのフェスをおうちで体験できるという「おうちでフェス気分を楽しもう!」プランを私たちトリオからご提案したいと思います。と言いますか、今年のGW、実際僕がやった楽しみ方をご紹介します。
題して「おうちでトリオ」。
「大自然」という制約を「自宅にこもる」という制約に置き換えて、ちょっとしたサバイバル感を楽しんじゃいましょう。

それでは、出発!

まずは、用意するもの。

1.テント

1人とか2人用のテントをお部屋に張ります。本格的なものですと、杭打たないと立てれない(畳やフローリングは不可)ので、簡易であればあるほど良いです。このテントをお部屋に張ることだけで、だいぶテンション上がってきます。そこに毛布やランタン(懐中電灯でもよし)を持ち込みます。

2.ケータリング

さて、買い出しに出かけましょう。(外出は最小限にね)僕はこれがメインのお楽しみだったりします。

今は有名店や普段高くてなかなか行かないお店、酔っ払って立ち寄る居酒屋まで、お料理のテイクアウトを提供してくれます。僕の人生でこんなことは初めて。また、こんな騒ぎがなかったら、名店の料理を家で味わえるなんてことはなかったと思うんです。
何か力になりたい、けど何ができるのだろうか?こんな風に僕も思っていました。何も遠くのどこかに大袈裟な運動を求めることはないと思うんです。自分の身近のお店でテイクアウトすることで力になれる、それで自分の腹も満たせるのだから、こんな好都合はありません。持ち帰りをすることでお店が潤うんです。大好きなお店をたたまないお手伝いです。たったの一食かも知れませんが、でもゼロではないことは確か。あの時はお互い頑張ったよね、なんてお店で一緒に笑える日が来たら気持ちいいじゃない?そんな時が来ることを願って、僕はGW中、積極的にあちこちテイクアウトをしました。

その中から僕が超おすすめな店を一部ご紹介します。

【SPS GIFT(イタリアンレストラン)】
新潟市中央区出来島
http://sps-gift.com/

新潟市でもとても人気のあるイタリアンのお店。
料理のことは詳しくないけど、僕のようなビギナーから食通までを唸らせる料理を提供してくれる新潟の有名店でもあり、大倉シェフ、実は小学校の時の幼馴染みでもあります。
お店に行くなり「イタリアの空港、全部閉鎖されちゃって、全然荷物が入ってこないんだよ。」と明るく迎えてくれます。大変な中、書いだしに行ったこちらが元気もらっちゃいました。
読者のみなさんも新潟へお越しの際は、是非、チェックしてみてください。

パスタとハッシュドオムライスをテイクアウト。
ボリューム感もたっぷり、サラダ、スープもついて、有名店らしからぬリーズナブルなお弁当でした。味は勿論星5つです。




【喜ぐち(居酒屋)】
新潟市中央区出来島

ここは僕がバンド始めてからずっと打ち上げなどに通っているお店。創業55年の老舗、うち27年間、四半世紀以上通っているのは僕の人生における唯一の自慢。
店主の木口さん「みんな音楽聴きたくてストレス溜まってるんじゃないですか?早くみんなで盛り上がれる日がくるといいですね。」まだもや、元気をいただきました。
ここ数年はこちらのお店もすっかり有名店になってしまい、嬉しいような淋しいような。だけど、昔の馴染みのお客さんを大切にしてくれるんです。「いつもどうも。」って挨拶の「いつも」具合が違う。僕にはそれが良くわかるし、僕に伝わっていればそれで満足なんです。

普段お店でオーダーするつまみ(痒いところに手が届く)詰め合わせ、「笑詰」をテイクアウト。お店の味そのもので感動、ジーンと来ちゃいました。




テイクアウト料理にはみんなの「頑張ろう!」がこれでもか、ってくらい詰め込んである気がします。そういう意味においては、味こそ大差ありますが、母が部活のときに持たせてくれた弁当に似ている気がします。

3.お酒

帰りしな、大型リカーショップに立ち寄りましょう。
ちなみに「おうちでトリオ」企画、ウチ飲み好きには持って来いの企画です。

ここでポイントは普段飲まないお酒をチョイスすること。お酒の種類って本当たくさんあって、だいたい毎日飲むお酒、好みが決まってくるからこんな時に変わったものにチャレンジしてみるのです。普段よりランクの上なワインに、赤札のワゴンの酒を組み合わせて支払いのバランスを取るのも大切。上級ワインも、ワゴン品も、普段飲まないお酒なはずだからね。

僕は、こんな感じ。
エチゴビール(ご当地)と小布施のワインとレゲエパンチを。

ちなみに、レゲエパンチはパッケージに惹かれて購入。どうやら仙台の国分町が発祥の地だそうです。






4.音楽

さて、おうちについたら音楽を楽しむ準備に入りましょう。

・スマホ(サブスク用)
・CDラジカセ
・デカいテレビのあるリビングならライブ映像など

なんでも良いです。普段と違う再生環境を用意できれば、それもまたテンションをあげるツールの一つとなります。
スマホをケーブル繋いでラジカセで鳴らす、とか、たまにCDウォークマンを引っ張り出してみるとか。大切なのは同じ音楽でも、普段と違う音を聴く環境を作ることですので、音なんて悪くても良いと思います。おうちという環境は変えられないので、ツールの方を変えていく作戦です。

何を聴きましょうか?
僕のオススメ「おうちでトリオ」はこちら。



1960〜90年代のソフトロック、サイケ、バブルガム、トラッド、モータウン、SSW、ネオアコ、ギターポップetc.あらゆるポップソングの旨味を凝縮。飾らない日本語詞をのせて、和製ポップへと自在に展開させるTRIO流ドリーミーポップ。

「鈴木恵TRIO / come here my dear」

CD/通常音質配信/ハイレゾ配信
各フォーマットで絶賛発売中。
サブスクでも楽しめます。是非、お聴きください!

フィジカルのお求めはこちら。
★通販サイト「TRIO堂」
http://szkststrio.theshop.jp

配信はこちら。
★配信ストア一覧
http://ultravybe.lnk.to/comeheremydear






今、自分の曲、軽く脳内BGM流れました。
ここで宣伝になってしまいました。失礼しました。

さあ、これであらかた準備オーケーです。

5.こたつ(オプション)

これはオプション中のオプション。雪国で実家、に限られるかもですが、かなり良いです。
ストーブはつけない。部屋は寒いままで良い、暖をとる、このイメージですね。
僕は昨年、30年ぶりにこたつ買ったんだけど、これがまた重宝しています。テントにこたつを持ち込んでお酒飲む、これかなりヘブンよ。

では、おうちフェス、始めましょう。

メリット9箇条をご紹介します。フェスで誰もが困ったことが、おうちなら全部解消されます。

1.夜、寒くない
山の天気は変わりやすいから、夜は寒いですよね。おうちなら寒さ知らずです。

2.太陽苦手の人もOK
おひさま苦手でそもそも野外イベントはちょっと。。。とな方にもオススメです。今までいけなかったけど、これならMYフェスが楽しめます。

3.飲み放題
帰りの心配がない。帰りの車の運転しなくて良いのは最高です。

4.トイレに行き放題
このトイレ問題は深刻ですよね。ビール飲みたいんだけど、ね、みたいな問題は全くご無用。すぐ行けるし、家族以外、待ち時間ゼロ。

5.眠たくなったらテントでねる
眠くなったら、持ち込んだ毛布にくるまってそのまま寝ちゃいましょう。

6.踊りたくなったら踊る
どうぞ。で、喉乾いたら、冷蔵庫にビール入ってますから。

7.片付けが楽チン
お皿も洗わなくて良いんです。軽く水ですすいで、ゴミだけ分別しましょう!ポイントは、キッチンに立たないこと。普段の習慣からついついキッチンに立ってしまうと思うけど、今日は特別だから、あえてお台所仕事はしないで普段のストレスから解放されるのも大事です。

8.交通費ゼロ
チケット代にプラスして、案外、この部分が大きい。

9.天候に左右されない
途中雨が降って来ても御構い無しです。


いかがだったでしょうか?今回のご提案「おうちでトリオ」、お楽しみいただけましたでしょうか?
ちょっとした工夫で、普段と違う日常が楽しめますよ。一度お試し下さい。

こんなこと1人でやって本当バカみたいだね〜って思える日常が1日も早く取り戻せることを祈っています。

鈴木恵TRIO
鈴木恵

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