Cheer Up!吹奏楽


私の吹部時代





◆当時の担当楽器

アルトサックス

◆吹奏楽部に入っていた時期

中学、高校

◆吹奏楽部に入部したきっかけ

中学一年の時、「必ず○○部に入らなければならない」ということだったので、なんとなく見学しに行ったらそのまま拉致…ってことではありませんでしたが、当時は男子が少なくて(いっしょに入った男子はあと1人だけ)希少価値がありましてですね、とても歓迎されたので引くに引けなくなりました。笑。

◆その楽器を選んだきっかけ

わたしが選んだのではなく、
楽器がわたしを選んだのです。(!)

最初は「あなたトロンボーンやらない?」って言われたのですが一番遠いポジションに手が届かなかったかなんかでダメかしらとなり、「じゃあ、アルトサックスとクラリネットも余ってるわよ」となりました。
〈ところでサックスってどんな楽器だっけ…?〉
見せられてから〈ああ、これか〉と当時はわかったぐらいだったのですが、
「君はアルト!サックスやろう!」と、中三の美人で素敵な先輩お姉さんに誘われました。
〈わたしにはこの楽器だな〉とピンときたような…そんな気もしましたね。

こんな些細なきっかけで始まったのに、小父さんになった今でも続けて演っているのですから、おもしろいもんですよね。
あの時に誘ってくれた先輩お姉さんが楽しく優しく丁寧に教えてくれなかったら、続けて演ろうとは思わなかったはずですしね。
今でも、とても感謝しております。


◆どんな練習方法が記憶に残っていますか?

〈こんな音色(ねいろ)で吹きたいな〉とその音色をイメージしながら、ひたすらやったロングトーン。イメージトレーニングが8割の残り2割です。
近づくことができたかどうかは、また別の話。


◆思い出深い曲、好きな曲について教えて下さい

アルメニアン・ダンス -パート1
(アルフレッド・リード)

吹奏楽曲にこんなかっこいい曲があるのか!と吃驚。初めてゾクゾクした吹奏楽曲かも知れません。
なので今でも思い出深いです。


◆吹奏楽コンクールの思い出

田舎の小さなブラスバンドでしたから、地区大会と県大会にしか出たことがありませんけれど、毎年、夏の甲子園みたいなノリでしたね。

いままで何度もステージに立っているのですが、〈あ、緊張しているぞ…どうしよ…〉となった記憶は2回しかありません。
その1回が高校3年のコンクール県大会でした(あと1回はずっとあとでオトナになってからのことです)。
これが最後になるかもなと思っちゃったんでしょうね、〈上手く演らないと〉なんて思っちゃったんだと思います。どうせいつも通りのことしかできないのだから、いつも通りに演ればいいようなものを(苦笑)。この先生の指揮で演るのも最後かなぁなんて考えたら途中から目頭が熱くなってきて、ウルウルきましたね、柄にもなく。
隣で吹いていた同じパートの後輩の女の子は中学・高校とずっとわたしの隣で演ってきた子でしたから「変だぞ?」と直ぐに気がついたようでした。緊張している姿なんて見せたことがなかったので、珍しいものを見るように覗きこまれましたね。

ああいうのは2度とごめんです。


◆失敗談があれば教えて下さい

緊張するってことは、きっと自信がなかったり愉しめなかったりしたからなんだと思います。
自分にとって愉しめなかった演奏は全て失敗です。


◆吹奏楽部に入って得たことは何ですか?

大事なのは演者の心と心のハーモニーだよってことでしょうか。

あとは、世界中の様々な音楽を聴くようになるきっかけとなったこと。これはかなり大きかったです。


◆他にも思い出話や、吹部時代を振り返って感じることはありますか?

文化祭とかでアルトサックスが花形の曲を演ったりしたのも思い出です。
紙テープが舞うってやつでしたからね、
ブラバンなのに。笑。
味を占めちゃいました。

あとは、アンサンブルとして取り組んだ「サックス四重奏」が、弦楽四重奏みたいな響きが気持ちよくて好きでしたね。
現在、自分のソロバンドを演るときに常にイメージしている『楽器間の音色のコントラスト』については、この時に体験したことがベースになっています。


◆現役吹部生へ応援メッセージをお願い致します

わたしのブラスバンド部時代は、「吹部」なんて誰も言っていなかった時代。むかしむかしの話です。
名門でもない田舎のブラスバンド部でした。

「今日は行きたくないな」とか、あまり楽しめずに気持ちが全くのらない時期もありました。そういう時期は誰にでもありますよね、きっと。
でも、辞めずにずっとやってきてよかったなぁと思っていますよ。
そんな、あまり熱心にやっているようには見えなかった人が、ブラスバンド部をきっかけにして、いまだに音楽を愉しんでいるのだから、わからないものです。
真面目に『学問としての音楽』をやらずに、あまり『囚われる』ことがなく演ってこれたのがよかったようです。

音楽は音楽でしかないのでただただ楽しめばいいだけなのですが、ブラスバンド部は団体ものですからね、そりゃぁ雰囲気を壊す人がいたりするだろうし、 どうしてもソリが合わない人もいるし、思い通りには行かないこともたくさんありぃで、対人関係に悩み疲れる人も多いことでしょう。
そんな時は「そういう人だから仕方ない」とあきらめて、ご機嫌にやりましょう。(笑)。
楽しみましょう。
時間がもったいないです。そんな悩む時間があるならば、1曲でも多く曲を聴いた方がいいです。せっかく音楽が好きで始めたことなのですから。
ご機嫌な人の音楽と不機嫌な人の音楽とでは、どちらに音楽の神様(それがどこにいるかは別として)が微笑みかけてくれるかは明白かと思います。

「おんがく」は「音楽」ですからね。
「音学」でも、ましてや「音が苦」でもありません。
愉しみましょう。
とにかく愉しむことがなによりです。
だって、音楽なんだもん。




石川道久 プロフィール:

岩手県奥州市(旧 江刺市)出身。
江刺市立(現 奥州市)第一中学校、
岩手県立岩谷堂高等学校で吹奏楽部に所属。
卒業後に上京し音楽活動を始める
(アルトサックスはこの時に初めて購入)。
数々のバンド、レコーディングに参加し、
日本初のスカ・バンドである「スカフレイムス」には1990年頃から加入。
ソロ活動としては「石川道久セッション」(アルバムを1枚発表)、
「石川道久ナショナルオーケストラ」、
現在は「石川道久レディース&ジェントル3」などで独自の音を追求している。
DJとしても都内のクラブ、バーなどで活動中である。


石川道久ブログ
https://ameblo.jp/ishikawamichihisa/

Twitter
https://twitter.com/michihisax0327

Facebook
https://www.facebook.com/michihisa.ishikawa

Instagram
https://www.instagram.com/michihisax/

The SKA FLAMES Official Web Site
http://www.skaflames.jp/_/TOP.html







(C)2009-2021 Cheer Up! Project All rights reserved.