今回初登場頂くのはレレエモアのミイさん。この夏、ニューアルバム『Days』をリリースされました。
ミイさんはウクレレを弾き語りするスタイルでLiveをされていますが、このアルバムでは編曲やミックスにシマダオサムさん(Swinging Popsicle / The Caraway )、洞澤徹さん(The Bookmarcs)、shibataさんを迎え、カラフルで小粋なサウンドにのったミイさんの美しい歌と珠玉の6曲を楽しめます。 この記事では、ミイさんのロング・インタビューと、シマダオサムさん・洞澤徹さんからコメントをいただき、立体的に『Days』の世界を味わえる特集となりました。(2026年9月)

インタビュー コメント


---レレエモアはミイさんのソロユニットとのこと。ユニット名の由来や意味を教えていただけますか?

ミイ:ユニット名、よく聞かれるんですがフランス語なんです。レレエモアを始めた頃、ウクレレにキョロキョロした目を付けて「レレちゃん」と名付けていたんです。
その「レレちゃんと私」という意味で「レレエモア」と名づけました。
本当は「レレエモワ」と書くのだと思いますが、書いた時の見た目が「レレエモア」の方がいいなと思って、この表記にしました。

---レレエモアはいつ頃からスタートしたのでしょうか。きっかけなども教えていただけますか。

ミイ:実は結構長いんです。スタートは2006年7月です。
レレエモアの前は女子2人のヴォーカルユニットで活動していました。ライブをしたり、アルバムも2枚リリースしましたが、そのユニットが活動休止になりまして、私は書き溜めた曲もあるし、活動を続けたいなと思って、一回ひとりでライブしてみようかなという感じであまり先のことは考えずにライブを決めちゃったんです。

ピアノ弾き語りというのも考えていたのですが、当時の音楽関係の知り合いから「ウクレレは?」と言われて、なんとなく見た目も可愛いし、小さくて持ち運びもラクかな、なんて理由でウクレレを始めました。ライブまで時間がなかったので、とりあえず、ライブで演奏する自分の曲だけ弾ける状態にして本番に臨んで。

ウクレレにキョロキョロした目を付けたのは、今までいた相方がいなくなって、一人になったら寂しくて…。ウクレレを「レレちゃん」と呼んで相方にしようと思ったんです。変ですよね(笑)。

その時はライブが決まったものの、アーティスト名とか考えていなくて…。本名で出たくないなと思って、「レレちゃんと私」というフランス語名を適当に考えたんです。その時だけの名前で、ずっと名乗ることになるとは、その時は思っていませんでした(笑)。

ライブはおかげさまで思ったよりも反応がよくて、私自身もこの形態でやってみてもいいかな、と思って今に至っています。

---本作 3rdアルバム『Days』、まさにミイさんの日々の暮らしを表現なさっていると思うのですが、このアルバムタイトルに込めたお気持ちを伺えますか。

ミイ:前回のアルバムをリリースしてから今に至るまで、生活環境が色々変わりました。アルバムをリリースしてすぐにイギリスに移住して、1年半ほど暮らし、帰国したらほどなくしてコロナ禍になり、その後、悲しい別れもあったり…。
一方で、「レレエモア&ようこ」の松田ようこさんとの不思議な出会いがあったり、イギリスでの充実した楽しい時間もありました。
以前から歌ってみたかったジャズボーカルのレッスンをロンドンまで受けに行ったり。

最初は「Life」というタイトルにしようと思っていました。でも、私が好きなアルバムに「Life」というタイトルがふたつもあるんです(小沢健二さんとカーディガンズ)。
色々考えているうちに、日々の積み重ねが人生になっていくわけですし、「Life」という大きな括りよりも「Days」の方がしっくりくるかなと思って、このタイトルにしました。

---2ndアルバムは2018年リリースで少し時間が経ちましたが、今回このアルバムを作ろうということになったきっかけについてはいかがですか?

ミイ:きっかけは特にないのですが、前回からずいぶん時間が経ってしまったし、書き溜めた曲もあるので、そろそろアルバムを作ろうかなぁと思いました。結局、その書き溜めた曲のほんの一部しか今回のアルバムには入れていませんが。

ライブの時は身軽にウクレレ一本というスタイルなのですが、やっぱり私のウクレレだけだと、自分のしたい表現ができないんです。もっといろんな音が入っていて、もっとポップで……と思っていることをやろうと思うと、音源で表現したいと思いました。

---制作期間はどのぐらいかかりましたか?

ミイ:制作期間は休み休みやっていたので、思いの外かかってしまいました。でも、それが逆に良かった気がします!

---制作過程で印象的だったエピソードを教えていただけますか?

ミイ:以前から、Swinging Popsicle/The Carawayのシマダオサムさんにアレンジをしていただけたらいいなぁと思っていました。シマダさんの音楽はポップでオシャレでありながら、優しくて温かみの感じられるサウンドなので、今回のアルバム収録曲をお手伝いしていただけたらどんなに素敵だろうと思っていました。

また、私がライブでも演奏していて大好きな曲「Dream a Little Dream of Me」を収録しようと決めたとき、The Bookmarcs(洞澤徹さん・近藤健太郎さんのユニット)がパーソナリティを務めるラジオ番組で、私の大好きなブロッサム・ディアリーの歌が流れていたんです。それを聴いて、洞澤さんにこの曲のアレンジをお願いしたい!とピンときちゃいました。洞澤さんも以前からの知り合いで、オシャレで洗練された音楽を創られているのは知っていました。
お二人ともお忙しいのは重々承知でしたが、ダメ元でお願いしたところ、二つ返事でお受けいただけて……とても嬉しくて!これから楽しく丁寧に創り上げていこうというモチベーションにもつながりました。

制作途中も色々ありましたが、制作に入る前にオファーして、OKをいただいた瞬間がとても心に残っています。

-----ここからはアルバム収録曲一曲ずつについてお伺いします。
1.Knapweed
---イギリスで見かけた野花の名前だそうですね。派手さはなくても凛と咲くこの花に自分を重ね合わせた歌とのこと。どんな時にこの歌が思い浮かんだのでしょう。

ミイ:イギリスでピクニックをしていたときのことなんですけど、緑の中にぽつんと一輪だけ咲いていたKnapweedを見て、友達が「私、この花、好きなの」と言ったので、名前を聞いたところ、「ナップウィード」だと教えてくれたんです。
以前から道端や草原でよく見かけていたのですが、気にしたこともなくて。でも、このとき以来、この花が気になるようになっちゃったんです。

小さくて控えめで可憐で、儚げな雰囲気のお花だけど、野花ですし、自生している強さも感じられて。
私も薔薇や向日葵や桜のような、皆んなが好きな花になれなくても、名も知られなくても、ナップウィードみたいに自分らしく、強く、ブレずに生きていきたいと思って、この曲を書きました。
切ない片想いの曲になってしまいましたが、最後は自己受容……みたいな。

この曲を書いてから知ったのですが、Knapweedは日本には自生していない花らしいです。

---サウンド面ではスネアドラムのリズムが印象的ですが、これは編曲のシマダオサムさんのアイデアですか?今回編曲は他の方々がされていますが、ミイさんから編曲のアイデアを出されることもあるのでしょうか。

ミイ:私は自分で編曲して、CDや配信に使える形まで仕上げられるほどの技術がないので、これまでもいろいろなアレンジャーさんにお願いしてきました。
この曲については、シマダさんに「フランソワーズ・アルディやジェーン・バーキンのような、古いフレンチポップの要素を取り入れてほしい」と伝えました。

テンポも、最初にデモをお渡ししたときはミディアムテンポだったのですが、アルバム全体を考えるとミディアムテンポの曲が多かったので、思い切ってスローがいいかなと思い、テンポ感を伝えてスローにしていただきました。そのおかげで重厚感が出て、さらに切ない雰囲気も出たかなと思います。
スネアのリズムについてはシマダさんのアイデアで、お任せした部分ですが、あのスネアがナップウィードの芯の強さを表している気がします。

2.Lazy Sunday
---軽やかで心地良いサウンドとミイさんの歌声、それがレレエモアの魅力の一つと感じました。
歌詞も素敵ですが、詞はどのように作っていらっしゃいますか?詞先・曲先どちらが多いでしょう。


ミイ:私はだいたい歌詞先行か、歌詞と曲が同時に出てくるパターンです。たまにコード進行から、とかメロディから、というのもありますが、この曲に関して言うと、タイトルからでした。

スーパーでコーヒーを選んでいたら「Lazy Sunday」という名前のコーヒーがあって、なんかいい名前だなと思ったんです。いつかこのタイトルで曲を書こうかな、なんて思って、すっかり忘れていたのですが、ずいぶん経ってからNetflixだったかな、何かで『ブリジット・ジョーンズの日記』を久しぶりに観ました。観ていて、昔味わったことがあるようなモヤモヤ感があって、「Lazy Sunday」=「怠け者の日曜日」ではなく、好きな人からのお誘いを待っていたら日曜日が終わっちゃった……というお話に結びついていきました。

『ブリジット・ジョーンズの日記』はイギリスが舞台ですし、歌詞にはナッツとジンジャーのクッキー(イギリスではクッキーとは言わずビスケットと言います)にミルクティーという、イギリスっぽさも取り入れました。
そして、この曲はポップでちょっと懐かしい感じにしたいと思っていました。切なくてほろ苦い気持ちを「Lazy Sunday」というコーヒーのほろ苦さにも重ねています。

3.虹の橋の向こうで
---愛犬のことを歌った優しい歌。寂しさ切なさの中にも心がポカポカになるような歌ですね。よろしければエピソードをお聞かせいただけますか?

ミイ:私の愛犬はビーグルで、名前が「ワンちゃん」と言うんですが、私は「ワンくん」と呼んでいました。
もともと妹が留学中に飼っていて、ワンくんはパスポートを持っていたんです。パスポートには本名で「Wan chan」と書かれていました(笑)。妹が留学中、車でオーストリアからスペインまで旅したのですが、そのとき、まだ子犬だったワンくんを連れて、そのパスポートを持って出かけたのを覚えています。犬にもパスポートがあるとは知らなかったので、びっくりしました。

妹が帰国して、ワンくんを日本に連れて帰ってきたのですが、帰国後しばらくして妹は家を出ることになり、ワンくんがとても父に懐いていたので、そのまま実家で飼うことになりました。
ワンくんは本当にお散歩が好きで、1回のお散歩に1時間くらいかかるため、父も母もだんだん散歩が大変になり、実家から近くに住んでいる私が、いつのまにかお散歩係になったんです。

ビーグル犬の原種なのでとても大きくて、お散歩していると「うわっ!大きい!」とよく言われました。しかも名前がそのまま「ワンちゃん」だったので、近所の方たちにもすぐ覚えてもらって、ワンくんは近所ではちょっとした有名犬でした(笑)。

ワンくんが虹の橋を渡ったときには、かよっていたトリマーさんや近所の方がお線香をあげに来てくださったくらい、みんなに可愛がってもらっていました。

4.Dream A Little Dream Of Me
---カヴァー曲で、洞澤徹さん(The Bookmarcs)が編曲なさったとのこと。
小粋でお洒落なアレンジですよね。ミイさんから洞澤さんに「こんなアレンジで」とのリクエストはあったのですか?それともおまかせしたのでしょうか。


ミイ:この曲は、編曲に関してはほとんど洞澤さんにお任せしました。洞澤さんなら間違いなく素敵に仕上げていただけるんじゃないかと思いまして。
1931年に作られたかなり古いスタンダードナンバーですけど、オシャレでポップなアレンジで、とても気に入っています。ウクレレのコロンとした音色もよく活かしていただいたなと思います。

---今回カヴァー曲が2曲収録されています。他には今後どんな曲をカヴァーしてみたいでしょうか?

ミイ:今後やってみたいカヴァーは、Jane Birkinの「Ex fan des sixties」や、Claude Françoisの「Le lundi au soleil」、Cathy Claretの「Vanille et Coco」など、フランス語の歌を歌ってみたいです。
それから、Dusty Springfieldの曲で、Bay City Rollersがカヴァーしてヒットした「I Only Want to Be with You」も。最近、Netflixで観た映画でこの曲が流れていて、カヴァーしたいと思いました。

5.キミは無限大
---お子さんが言った言葉の発想の豊かさに驚き、生まれた曲とのこと。子供の言葉や絵、作品などは自由さに溢れていますよね。
ほかにもお子さんがきっかけになった歌や活動などはあるのでしょうか。


ミイ:実は、子供に向けた歌は他にも書いています。
前作のアルバム『L’HISTOIRE』では「小さなシャツ」と、長野県にある蓼科テディベア美術館のタイアップ曲にもしていただいた「Bea Bear」です。
「小さなシャツ」は、息子が生まれて幸せだと思う瞬間はいくつもありますが、中でも日常で幸せを感じたのが、息子の可愛い寝顔を見るときと、洗濯物を干すときだったんです。
それまでは大人サイズの大きい服を干していたのに、小さくて可愛いサイズの服を干していると、「私も母になったんだなぁ」という実感がわいてきて。その気持ちから生まれた曲です。

「Bea Bear」は、くまのプーさんとクリストファー・ロビンのような、ぬいぐるみのクマさんと小さな男の子のラブソングなんですけど、それも息子と、息子が大切にしているテディベアをイメージして書きました。

---当時は、どんな絵本を読み聞かせされていたのですか?

ミイ:読み聞かせでは、小さい頃は「機関車トーマス」シリーズの本をずいぶん読みました。小学校5年生くらいまでは読み聞かせをしていましたが、その頃は「グレッグのダメ日記」シリーズなども読んでいました。

イギリスに住んでいた頃、日本からずいぶん本を持って行ったのですが、読み切ってしまって。そこで、私が適当にお話を作って、寝る前に息子に聞かせたりもしていました。その中でも息子が面白がってくれた話が「ずうぼるてるて」の話です。
主人公が泳げないので、学校のプールの時間が嫌で、雨を降らせようと、てるてる坊主を逆さにして「ずうぼるてるて」にして、雨が降るようお願いする話なんですけど(笑)。
日本に帰国した後、絵本作家さんと知り合って、「子供の本のコンテストの募集をしているので、応募してみたらどうですか?」と言われて、その気になっちゃって(笑)。ちょうどコロナ禍で時間があったこともあり、その「ずうぼるてるて」の話で応募したら、佳作をいただきました。
そんなこともあって、その後、「ずうぼるくん」というタイトルで音楽付きのお話会というイベントも何度かやりました。
振り返ってみると、子供が私の世界や可能性を広げてくれたんだなと思います。

6.A Doodlin’Song
---カヴァー曲。 ブロッサム・ディアリーのヴァージョンはワクワクしますよね。
シマダオサムさんとのデュオがとても雰囲気良くて素敵でした。シマダさんはミイさんから見てどんな方ですか?


ミイ:ブロッサム・ディアリー、ステキですよね。大好きな女性ヴォーカリストのひとりです。
もともとこの曲はライブで歌っていたのですが、シマダさんとのデュオを音源として残せて、とても幸せですし、とても光栄です! 私もなかなかよいデュオだなって思っています。自画自賛というよりは、本当にシマダさんのおかげです(笑)。

シマダさんは、アーティストとしてもとても素晴らしいですけど、人としてもとても素晴らしい方だと思います。作品を作るうえで、ずいぶんメッセージのやり取りを重ねましたが、いつもとても受け答えが丁寧なんです。
ステキな音楽センスとその人柄が、一つひとつの作品にも表れているんだと思います。本当にシマダさんにお願いして良かったと思いました。



---ここからはミイさんの音楽歴をお伺いしたいです。まずは小さい頃、どんな音楽を聴いていましたか?

ミイ:テレビから流れてくる歌謡曲や、子供番組の歌などを、何となく聴いていたような気がします。
家にはレコードプレイヤーがあったのですが、幼少期から小学生の頃に家で聴いていたのはクラシックでした。家にあったレコードがクラシックばかりだったので(笑)。
中学に入ってから、友達の影響でビートルズが好きになって、そこから洋楽を聴くようになっていきました。

---学生時代は音楽活動をされていたのでしょうか?

ミイ:中学2年の時に、お年玉を集めてエレキギターを買って、高校1年くらいまで友達とバンドごっこのようなことをしていました。
あとはクラシックピアノと声楽を習っていました。でも、学校主催の演奏会や地元の合唱団の発表会などに出るくらいで、人前で演奏というのはあまりしていませんでした。

---ウクレレはいつから始めたのですか?

ミイ:ウクレレは、レレエモアの前に活動していたユニットが活動休止になった頃から始めたので、もう20年も前になります。
ただ、しばらくは自分の曲の伴奏を弾くくらいでしたし、活動休止していた時期もあったので、正直、あまり上達していなくて(笑)。「私は”歌うたい”だから、自分の歌の伴奏ができればいい」くらいに思っていて、これまであまりウクレレにきちんと向き合ってこなかった気がします。

4年前に「レレエモア&ようこ」というユニットを組み始めてから、ようこさんの演奏が本当に素晴らしいので、「ようこさんの相方として、少しでもようこさんに近づきたい」「相方として通用する人になりたい」と思うようになりました。それがきっかけで、ウクレレの演奏を以前より意識するようになったんです。
今は、ウクレレが前よりもっと大好きになりました。

---どんなアーティストやジャンルに影響を受けましたか?

ミイ:中学生の頃にビートルズやモンキーズに興味を持って、そこからブリティッシュロックが好きになりました。
その後、シンディ・ローパーを好きになって、今でもシンディは私のミューズです。それから女性ヴォーカルを中心に聴くようになって、CDショップに行っては女性ヴォーカルのCDばかり探していました。

高校生の時にフランス人の友達ができたことをきっかけにフランスに興味を持つようになって、そこからフレンチポップにハマりました。ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンズブール、フランス・ギャル、リオ、アンテナなどを聴いていました。

それから、カーディガンズを聴いた時にニーナ・パーションの歌声がとても好きになって、憧れました。
ファーストアルバムをリリースした時、イギリス人の友達に聴いてもらったら、「フランソワーズ・アルディみたいな雰囲気があるね」と言われたんです。それがきっかけで、フランソワーズ・アルディも聴いてみるようになったり。

いろいろな音楽を聴いてきましたが、そういう意味では私の音楽的なルーツのひとつは、やっぱりフレンチポップなのかなと思います。

---ミイさんの歌声の魅力が本当に素晴らしいですが、学生時代も歌の練習などされていたのですか?
イギリスで学んだ経験もあるそうですが、具体的にはどんなレッスンを受けたのでしょうか。


ミイ:そんな風に言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます!
先ほどもお話ししましたが、学生時代は声楽を習っていて、イタリア歌曲やオペラの曲などを歌っていました。

イギリスではジャズヴォーカルを習ってみたくて、住んでいたノリッジからロンドンにある先生のご自宅まで、3時間くらいかけて通っていました。
「往復6時間かけて?」と思われるかもしれませんが、向こうで知り合ったジャズ好きの友達から紹介してもらった先生だったということと、帰りにひとりでロンドンをぶらぶらするのも楽しみだったんです。レッスンが終わってから先生とお話ししたり、ランチしたりするのも楽しかったですし!
ジャズについてはあまり詳しくなかったのですが、なんとなく、今まで歌ったことのないジャンルに挑戦してみたくて。
実際に習ってみると、英語の歌は割と得意だと思っていたのですが、まず発音を直されました(笑)。
それから、ジャズならではのアドリブの難しさもありました。「コードに合っていれば自由に歌っていい」ということの意味が最初はよくわからなくて。「間違っていないかな?」とか、歌い慣れていないことへの恥ずかしさもあって、自由に歌うどころか、逆にいろいろ考えすぎて歌えなくなってしまったこともありました。

セッションに参加するようになると、他のミュージシャンの演奏の空気を読むことも難しかったです。それぞれのパートでソロを取るのですが、ぼんやりしていると自分の歌の出だしを歌いそびれてしまったりして(笑)。
そういったことが少しずつわかるようになって、ジャズヴォーカルを習った経験が、レレエモアでどのくらい活かされているかはわかりませんが、「レレエモア&ようこ」という洋楽ポップスのカヴァーユニットでは、活かされているのではないかと思っています。
そして、ジャズを聴くようになったことで、ブロッサム・ディアリーという大好きなヴォーカリストに出会えたことも大きかったです。

---このWEBマガジンでは、登場下さる方の「Cheer Up!ミュージック」をお伺いしています。ミイさんのCheer Up!ミュージックを教えてください!

ミイ:「元気が出る」という意味では、やっぱりシンディ・ローパーの「Girls Just Want to Have Fun(ハイスクールはダンステリア)」ですかね。
シンディが大好きなので、シンディの歌声を聴くだけで元気が出ます!

---今後の抱負や夢について教えて頂けますか?

ミイ:新しいアルバムをリリースしたばかりですので、まずは少しでも多くの方に『Days』を届けたいです。
これからの夢、というか目標ですが、「曲を書いて歌い続ける」ことです。
それと、ウクレレがもっと上手くなりたいです!
ライブ活動は、聴きに来てくださる方がいなければ続けられませんし、音源も、聴いてくださる方がいなければ届け続けることはできないので、シンプルですが、これからも音楽活動を続けていくこと。それが私の目標です。

---どうもありがとうございました。これからもミイさんの活動を応援しております。




Days /Lélé et Moi(レレエモア)

1.Knapweed
2.Lazy Sunday
3.虹の橋の向こうで
4.Dream A Little Dream Of Me
5.キミは無限大
6.A Doodlin’Song

規格品番:WLMC-002
レーベル:woolly music
発売日:2026年8月26日
価格:2200円(税込)

■参加アーティスト
レレエモア ミイ……作詞/作曲、ウクレレ、ボーカル、コーラス
シマダオサム……編曲、ミックス、コーラス(1、2、3、6)
洞澤徹……編曲、ミックス(4)
shibata……編曲、ミックス(5)
吉濱あさこ ……ジャケットイラスト
Automa Audio Airline……デザイン

【作品情報】
英国・フランスの音楽に影響を受けた、ウクレレ弾き語りで紡ぐノスタルジックでドリーミーなポップアルバム。
『Days』というタイトルの通り、日々の暮らしの中にある何気ない風景や小さな幸せ、切なさを、ヨーロッパの香りを感じさせるサウンドと透明感のある歌声で描き出した6つの物語を収録。
フレンチポップ、ジャズ、インディーポップのエッセンスを織り交ぜた軽やかで心地よいサウンドが、それぞれの物語にやさしく彩りを添えている。
片隅に咲く小さな野花に自身を重ね、届かない恋心と自己受容を描いた「Knapweed」、愛犬との別れをきっかけに生まれた、大切な存在との再会への願いを込めた「虹の橋の向こうで」、 Swinging Popsicle・シマダオサムとのデュオによる「A Doodlin’ Song」など全6曲を収録。
ジャケットは、雑誌のイラストや雑貨などのデザインを手がけるイラストレーター・吉濱あさこが担当。




◆レレエモア プロフィール

ブリティッシュポップ、ネオアコ、フレンチポップ、ジャズをルーツに持つウクレレシンガーソングライター。
英国・フランスの音楽文化に影響を受け、ヨーロッパの香りを感じさせるオリジナル楽曲を制作。
どこか懐かしさのあるポップミュージックを、ウクレレ弾き語りを中心に透明感のあるスイートな歌声で届けている。
2007年に1st album『Orangea Punch』をリリース。収録曲がテレビ・ラジオなど、メディアで使用される。 2018年には2nd album『L’HISTOIRE』をリリースし、収録曲「ベア ベアー」が蓼科テディベア美術館のタイアップ曲に採用される。同年英国に渡りジャズヴォーカルを学ぶ。
現在は自身のライブ活動のほか、他アーティストへの作詞提供やコーラス参加なども行う。また、ウクレレユニット「レレエモア&ようこ」、 4人編成バンド「Cre-o-mi」としても活動。

Official Web Site
https://www.lele-et-moi.com/
Instagram
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