近藤健太郎さん『Begin』リリースにあたり、「近藤健太郎の魅力」をテーマにお祝いのコメントを頂きました。
(五十音順、敬称略)

インタビュー コメント 


藍田理緒(声優、シンガー)

近藤さん、この度はソロデビュー、『Begin』のリリースおめでとうございます!
また近藤さんの音楽の世界を覗くことが出来、嬉しいです。

近藤さんの魅力。挙げるとキリが無くなってしまうので、今回はみっつのキーワードに分解しました!

ひとつめのキーワードは「優しさ」です。
奏でるメロディー、歌声にお人柄が出ているといつも思います。近藤さんの書かれる歌詞は少し切ない感じ、寂しさとかセンチメンタルな感じのするものも多い気がするのですが、そういうものを柔らかくて優しい音で表現されるから、聴く側がずんと引きずられるような重苦しさがなくて、切ない曲でもなんだかやさしく「大丈夫だよ」って言ってもらってるような気持ちになるんです。勝手に受信しています(笑)。

そしてふたつめ、「遊び心とおしゃれ」。
これは近藤さんの服装(いつもシュッてしてらして、かつ、ちょっと可愛い感じの部分があって…)もそうなんですが、やっぱり音楽にも表れていて。初めて楽曲提供頂いた時から何度か近藤さんとお話もさせていただいていて、もちろん沢山の苦労がありながら今のポジションを築かれていると思うのですが、それでいていつも、佇まいや表現が軽やかでスマートで、おしゃれな感じがしてる!
そういうところに、優しさだけじゃなく、強さも感じていて。都会で生きるカッコイイ大人だなあって思っています。憧れです。

みっつめ、「少年のような紳士」。
近藤さんはとにかく人当たりがジェントルで、発信するもの全てにどことなく品がある感じがするし、コロナ禍のレコーディング時には持ち物まで本当に細やかな心遣いが表れていて…、と、音楽に関係なさそうなことを色々言ってしまうのですが、音楽って魂であり、その人そのものが表れると思っているので、全部音楽にも通じています(笑)。
そんな紳士な近藤さんなのですが、少年のような、無邪気な一面が見える時も度々あって、気さくだし、ふたつめの「遊び心」もそういうところから出ているのかなあと感じます。
無邪気な大人は最強です。

藍田理緒 Twitter
https://twitter.com/rio_melolip



arasawa fumika(designer)

<その英国調メロディと、甘い歌声に和洋リスナーはイングリッシュ・ガーデンに誘われ、ニッチもさっちも行かなくなるだろう。>

*blue-very label*の中村さんが、このたびの「Begin」のリリースインフォメーションに書いていらした言葉です。
わたしは光栄にも「Begin」のアートワーク全般のお手伝いをさせていただいたのですが、それは本当に、近藤健太郎さんという魅力的で豊かなお庭に迷いこみ、遊ばせていただくような体験でした。

そのお庭には、なんでもあります。
よく手入れのされた美しいバラが咲き、四季ごとに表情を変える色とりどりの花が植えられ、デイジーのような可憐なお花も、青々とした香りのハーブも、甘い香りを放つベリー類もさわやかな柑橘も、庭を見守り心やすらぐ木陰をつくる老木も、誰もが寝ころがることのできる芝生も、土の香りのする草むらも、本当になんでも。

おおらかな庭の主が「好きなものを自由に摘んでいいよ」とおっしゃるので、花をあつめてブーケを作ったり、収穫したブルーベリーでパイを焼いたり、虫や小鳥と戯れたり、心地よい風の吹くお庭で朝から晩まで子どものように自由に遊ばせてもらいました。
わたしが作るというよりは、豊かなお庭にあるものを束ねただけで、お皿にのせただけで、何かが形になってしまう。
近藤健太郎さんのソロワークに関するデザインは、そんなふうに進みました。

the Sweet Onionsさんで垣間見えるちょっとロックな精神も、The Bookmarcsさんで魅せてくださる大人の音楽も大好きですが、近藤さんの美しくてやさしいお庭にまたみんなを招いていただきたいですし、そこに流れるメロディや詩をこれからも聴かせていただけたらと思うのです。

このたびは、本当に素敵なはじまり。
リリースおめでとうございます。
そして関わらせていただきありがとうございました。
まだまだ未知の植物も植えられていそうな魅惑のお庭を、これからも楽しみにしています。

arasawa fumika Twitter
https://twitter.com/fool_me_cat



刈間哲司(KNIT RED RUM)

サブスクでthe Sweet Onionsをスピーカーから流しながらこの原稿を書いていますが、初めて近藤さんの声を聴いたのはアルバム「Life is Beautiful」の一曲目に収められている名曲"春の風 愛の影"。なんて良いAメロだろう、と驚かされたのを今でも覚えています。

近藤さんには長くお世話になっていますが、逢えば会うほど、噛めば噛むほど優しさの味を感じられるとてもジェントルマンな方。音楽はもちろんですが人間性もとても魅力があり、音楽の枠を超えてとても勉強になる方です。だからこれだけたくさんの方が近藤さんの近くに集まってくるのでしょう(自分もその一人)。

今回はソロ作発表ということで、これまで以上に近藤さんのパーソナルな一面を楽しめるのではないかと、一ファンとしてとても楽しみにしています。リリースおめでとうございます!(今、"A Place Of Love-2020Editon"が流れていますが、危ない。泣きそうです。笑泣)

KNIT RED RUM Twitter
https://twitter.com/@knitredrum



木村孝之(diogenes club/THE LAUNDRIES)

近藤さん、ソロデビューおめでとうございます!

近藤さんと初めてお会いしたのは、約4年半前にランドリーズのライブに来て頂いた時でしょうか。その時から沢山楽しい事を共有させて頂きました。一緒にライブをしたり、お酒を飲んだり、山に登ったり。

近藤さんの魅力は、ステージの上でも、普段でも、どんな場面でもかわらずジェントルな王子なところです。僕の目には冠を被った姿が映っています。いつも冗談で、自宅ではワイングラス片手にバスローブ姿なんでしょう!なんて話しをています。
缶バッジをつけたジャケット、スリムパンツ、サドルシューズ又はタッセルローファー。なびく前髪を鏡で気にする姿。

大人数の場では、隅の方で一人ワイングラスをかたむけ、少人数の場では多くを語ってくれます。
鴨に話しかけたり、メダカを飼っていたり、パスタ料理が得意だったり、実は乗り鉄だったり。
音楽関係の方と音楽以外で遊ぶ機会は滅多にないのですが、近藤さんとは御岳山に山登りに行きました。道中、裏社会の話をしてくれたり、頂上で各自カップラーメンを持参して食べることになっていたのですが、近藤さんは、ゆで卵も用意するなど、ひと工夫を忘れません。
こんな事をつらつらと述べていると、キザな男にうつるかもしれませんが、近藤さんは、全くイヤミがありません。誰からも愛されるキャラなのです。
多分まだまだ知らない事が沢山あると思います。もっともっと知りたいので、これからも長くお付き合いさせて下さい。

THE LAUNDRIES Official Website
https://the-laundries.jimdo.com/



高口大輔(the Sweet Onions)

近藤さん、ソロアルバム発売、おめでとうございます。

the Sweet Onionsのメンバーとしてずっと一緒にやってきた仲間として、きっと長年の夢だったであろうソロ作が出せたのは、本人が一番喜んでいるんだろうなと思います。

オニオンズの最初のメンバーは4人でした。
今では近藤さんと自分の二人だけですが、ギターの座間さん、ベースの畠中さんと4人でやっていた頃は、近藤さんが持ってきた曲をそれぞれのパートをみんなが考えて作っていくスタイルでした。
各自の思いついたフレーズを持ち寄り、ただみんな若かったので全体の設計図を描かぬまま勢いだけで作っていました。今ではできない面白さであり、毎週スタジオに入ったり、スタジオの後にファミレスに移動してああでもないこうでもないと話をするのも楽しかったです。

ソングライターの近藤さんは、バンドではきっとそんな化学反応を楽しみつつ、一方で自分だけの世界で作り上げるものへの夢も持ち続けていたんだと思います。
オニオンズのベースをサポートしてくれている及川雅仁君との出会いは、そんな中で夢を形にする上で、共通する感覚を多く持ち合わせている存在で、及川君もまた近藤さんに同じ気持ちを抱いていたんじゃないかと思います。
音にもそれが表れている気がします。

近藤さんの良さって、もちろん曲や声の良さってものが前提にあるのですが、初期衝動というんでしょうか、最初の喜びを時間が経ってもずっと持ち続けていられるところだと思います。
音楽に限らず、ゲームでも遊びでもなんでも、人は最初に感じた感動をいつしか忘れ、より刺激の強くて新しいもの、複雑なものに傾倒していくことで喜びを保とうとする人が多い。
だけど近藤さんは、最初にビートルズを聴いた時の感動、最初に曲を作った時、最初にギターを弾いた時、そんな時の気持ちを忘れないピュアな感性を持ち続けている人です。
曲からもそんな近藤さんのキャラクターが伝わってきて、優しい気持ちで聴けるレコードだと思います。

また、特典音源などで近藤さんが一人で録音からミックスまで作り上げた曲たちも、本編とはまた違った楽しさがあると思います。
DAWでの楽曲作りも含め、ジャッジを自分だけでするというのは不安なものです。
そこを乗り越えて一人で作り上げた勇気も、音から拾い出したいなと思います。

コロナ禍の2020年から、オニオンズでもリモートでの音源制作のスタイルが当たり前になってきました。
2019年以前はギターと歌をマイクで録っただけのシンプルなデモが送られてきて、こちらで一からDAWソフトで作っていくスタイルだったのですが、今ではDAWですぐに続きを作っていける状態で送ってもらえるようになって、作業がすごく楽になったのも個人的にはすごく嬉しいです!

philia records
http://philiarecords.com/



小林しの(シンガーソングライター)

近藤さん、ブルーベリーレーベルから7インチレコード「Begin」発売おめでとうございます。

近藤さんは一見華やかなフロントマンにみえますが、実際はいつも周囲の人々やバンド・レーベル活動等を陰日向に支え、控えめで自分からはあまり多くを語らない優しい方です。

私は昔から近藤さんの鼻歌とギターだけのデモから感じる乾いた優しい風の雰囲気、うまくいえませんがその感じがとても好きでした。
「Begin」完成形を聴かせてもらい、沢山の音が重なって圧倒的な感動が押し寄せる中、その風が同じ優しさでそこに吹いていることにすごく感動しました。

及川雅仁さん、アラサワフミカさんというどこか近藤さんと空気感の近い制作陣の皆様が、近藤さんの想いを大切に一音一音、一文字一文字、丁寧に一緒に作品作りに向き合われたことを感じました。

心と耳に染み渡る深い優しさ、遠い異国を思わせる情緒と雰囲気、洗練されているけど近寄り難くない温かさ、ちょっぴりの遊び心。鳥の声。
曲、歌詞、歌声、楽器の音、アレンジ、デザイン、すべてに近藤さんの良さが重なる、詰まっている最高傑作だと思います。

小林しの Twitter
https://twitter.com/shinopotitan



ササキアツシ(ポプリ、melting holidays、あつぞうくん、作詞作曲アレンジ)

近藤さん『Begin』リリースおめでとうございます。
遅ればせながら私からも祝辞を贈らせて頂きます。

今回私は近藤さんの魅力、それから私と近藤さんの数少ない人生の交差ポイントについて語っていきます。
近藤さん、the Sweet Onionsを知ったのは2002年頃。blue badge labelのコンピ盤でした。
もちろん私は一リスナーとしてで、まったく面識はありませんでした。

それでまずは現在に戻り音楽の方面から。
近藤さんは古今東西たくさん音楽を聴いています。
ですので良き音楽は何たるか?を体現してるのが魅力です。
メロディ作り、コード進行、ハーモニーに、選ぶ音階や旋律の流れ、楽器のサウンドが良き時代の音楽を近藤さんのフィルターを通して、今私たちの前に提示されるのです。
そしてそれを優しい声で甘く囁くのです。
ここに在るのは6−70年代には普通に在った音かも知れません。
しかし電子音と高速ビートと加工された声がギチギチの音圧に圧縮された、現在のメインストリームとは遠くかけ離れた場所にいます。
私はここが心の桃源郷やユートピアなんではないかとおもいました。
激しい音に心が疲れた時に近藤さんの歌を再生すると日々の喧騒や苦悩から、束の間開放されます。
表題曲の「Begin」のMVを再生しながらとても穏やかな気持ちで原稿を書いています。

次は近藤さんの人柄です。
近藤さんは常に落ち着いていて起伏もなく周囲を落ち着かせてくれます。
そしてたくさんいろんな事を考えている方で、どうやったら自分と仲間たちの活動が人に知ってもらえるか受け入れてもらって楽しんでもらるか考えています。
頼れる大人です。
私はれいなさんと共同で運営している自身のユニット「ポプリ」のリリースの時、特にれいなさんが近藤さんのレーベルを望んだということもあって、(さらに小林しのさんの力添えも借りて)近藤さんに相談しました。
そうしたら快諾してくださって仲間にいれてもらえました。
お陰で2年前にポプリのアルバムがリリースできました。
この時の感謝を今も私はわすれていません。

ここからはずっと昔のお話の思い出。回想シーンです。
今から15年程前のお話です。磯谷佳江さん編集の小冊子「my charm」の打ち上げで、近藤さんと初めてお会いしました。「うわぁ〜なんて美男子☆なんだ?」というのが第一印象です。近藤さんは今ももちろんかっこいいです。
その後「easy living vol1」のリリースパーティが下北沢のmona recordsで行われた時にご挨拶したり、それから暫く時間は空きますが、2015年頃高円寺HIで行われた、「blue badge label 20周年」パーティでオニオンズで歌ってた近藤さんは相変わらずかっこよくてしびれました。
その翌年2016年2月、Guitar Pop Restaurantで初めて私はポプリで近藤さんと対バンできました。
こういった思い出は今も心の中で輝き続けています。
近藤さん本当にありがとうございます。ポプリが世に出せたのは近藤さんのおかげです。

ポプリTwitter
https://twitter.com/_pot_pourri_



土橋一夫(FLY HIGH RECORDS主宰/構成作家)

まずは初のソロ作品のリリース、おめでとうございます。
近藤健太郎さんが書くナンバーは、優しさとポップさ、そしてそこに少しだけセンチメンタリズムが加わった…それでいて大人の味わいと少年の瞳のような輝きを持ち併せている、そんな風に私の心に響きます。
彼が好きだと公言している、例えばバート・バカラックやザ・ビートルズ(特にポール・マッカートニー)、そしてギルバート・オサリバンなどからの影響も感じられる本作『Begin』。しかしその表現方法は、例えばThe Bookmarcsやthe Sweet Onionsの時とはちょっと色合いが異なり、もう少しピントの合う範囲が身近なところというか、等身大の世界感に独自の音楽性を無理なく投影している、そんな気がします。
私がアーティストと、特にシンガーと仕事をする時、最も重要視するのは「声」です。歌い手のアイデンティティが最もよく現れるのが「声」であり、これを大切にしながら聴く人の耳にどんな感じで届くのか?その様子を想像しながら作品を選び、その「声」にぴったり合ったサウンドを具現化できるようにするのが、私のディレクターとしての仕事だと思っています。その点、近藤健太郎さんの声は、優れています。当たりが柔らかでありながら繊細で、少しエッジの効いた声は、本作の世界感をさらに心の深いところにまで浸透させる、そんな力に満ちています。
今年、リリースされるであろうソロ・アルバムへの期待が、ますます高まるばかりです。

FLY HIGH RECORDS オフィシャル・サイト
https://flyhighrecords.hatenablog.com/



中村 慶(ディスクブルーベリー/*blue-very label* )

「近藤健太郎さんについて」

まだ出会ってそれほど月日は経過してませんが、僕が思う事は独特な存在感ですね。
長きにわたりインディー・シーンに関わってきて人脈も広く厚くと云う感じ。
さらり爽やか&控えめな雰囲気で口調も穏やか。
もちろん優しい方ですが、強さも兼ね備えてます。
普段は感情を顕にされませんが、本当におかしな事になればめちゃくちゃ強く頼り甲斐ある方です。
僕は割と天の邪鬼で押しも弱く、サイコロを転がす様な人生を送ってますが(笑)…「まっ、イイっか」なんて事もアドバイス頂き正してくれます(笑笑)。
これからも公私とも共どうぞよろしくお願いしま〜す。

最後に...

近藤さん「いつもありがとう」そして「リリースおめでとう」

ディスクブルーベリー
http://blue-very.com/



洞澤 徹(The Bookmarcs)

近藤健太郎くんへ

さて、何を褒めちぎってやろうかといろいろ考えたけど、やっぱり一番はその類稀な声質と歌のフィーリングだと思う。作曲する身にとっては一緒に活動できることがなんと幸せなことか。ありがとう!あと、近藤くんとの関係においてはお酒もキーワードどしては強いね。もう何百回呑んだことだろう・・・。

そしていつも思うのは、対人や音楽、仕事とあらゆることにおいての絶妙なバランス感覚。周りの人に頼られやすいキャラクターゆえ案件を抱え込みやすいみたいだけど、そこはうまくコントロールしてね。
ソロ作品については、その音楽へのピュアな姿勢と深い愛にいたく感動しました。新作もいろいろ聴いてみたい。
ラジオが始まってからはけっこう曲制作以外にも共同作業が増え忙しくなったけど、お互い気持ち良いペースでこれからも末長くよろしくー!

洞澤 徹 Twitter
https://twitter.com/toru_bookmarcs






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